日別アーカイブ: 2020年2月29日

構造全体の強度を飛躍的に増大させる方法

新型コロナウイルスのスパイク部分が王冠“crown”に似ているから
王冠を意味するギリシャ語の「corona」と命名されたが
4面体(テトラ)状として観察できる。
この20面体表面からの無数の突起物から生成される
不可視の分子間引力が、
コロナウイルス構造全体の強度を
飛躍的に増大させている可能性がある。

Cryo-EM structure of the 2019-nCoV spike in the prefusion conformation
Science 19 Feb 2020:

不可視の分子間張力ネットワーク

「新型コロナウイルスのスパイク部分は、
SARSのものとアミノ酸配列がほぼ同じにもかかわらず
細胞表面の結合力はSARSの20倍ある」のは、
テトラ化したスパイク間に
不可視の分子間張力ネットワークが形成され、
テンセグリティ化した可能性がある。
より拡散し移動するために構造はより柔軟な強度を備え始める。

スパイク部分が王冠“crown”に似ているから
王冠を意味するギリシャ語の「corona」と命名されたが
4面体(テトラ)状として観察できる。

Cryo-EM structure of the 2019-nCoV spike in the prefusion conformation
Science 19 Feb 2020: