シナジェティクス」カテゴリーアーカイブ

ウイルスは「未知」を含む「自然」の定義を拡張する

コミュニケーションにおける「未知」とは
「記号−意味」化された情報の不在だけを扱うが、
意味を考慮に入れない符号さえも存在しない領域は
「無」として扱われてきた。
「未知」とはこの「無」を含む。
シナジェティクスによる「自然」の定義は
この「未知」と「宇宙」をも含む。

ウイルスは「未知」を含む「自然」の定義を拡張するが、
政治経済システムは「未知」を排除して成立する。

テンセグリティシステムを採用するウイルスは、遺伝子の解析を除けば、
生物構造学では未知の存在である。そのトゲの機能さえ未知である。

自然の原理を発見する方法の一般化は存在しない。

イノベーションは生産性を拡大するために
新たな生産要素を導入するための企業家の言語だ。
創造行為に彼らの立案した長期的戦略が意味をなさないのは
自然の原理を発見する方法の一般化が存在しないからだ。
シナジェティクスの探求方法にイノベーションはもっとも馴染まない。

水空両用の機体をデザインしたトビウオは
海中よりも空中をより高速で移動できる。
トビウオの飛行機能は、トビウオがヒレの新しい活用法を創造した結果ではない。
海中の敵から逃れる唯一の方法だったのである。
自然にイノベーションは存在しない。

浮遊するクラウド・テンセグリティに学ぶ

ウイルスのエンベロープはすべての不連続なトゲを統合する
膜状の張力ネットワークとなる。
彼らは浮遊するテンセグリティで生存する。
人類のデジタルデータはすでにすべてクラウド化して
権力構造に共有されてきたが、
地上を移動する居住用のクラウド・テンセグリティは
個人のみが自在に制作可能だ。

バックミンスター・フラー 『クラウド・ナイン』1970

なぜウイルスは自らをテンセグリティ化したのか

システムの代替手段を確保して得られる安全性が
冗長性=リダンダンシーである。
テンセグリティはリダンダンシーを排除するシステムがある。
飛行機<自動車<建物の順に 重複的・付加的リダンダンシーが増大する。

張力機能が表面にあるテンセグリティには
リダンダンシーを完全に排除するシステムがある。

例えば、ウイルスや放散虫のトゲは、
表面張力を飛躍的に増大させるテンセグリティ化によって
自らの強度を失うことなく超軽量化をデザインするために存在する。

顕微鏡撮影によって皮膜が破壊され、さらに
ウイルスや放散虫のトゲと内部構造の一部が破壊される。
張力膜なき構造から全体の機能は観察できない。
テンセグリティ全体の働きは
どの部分からも推測不可能だが、
あるいは、張力を完全に排除された
テンセグリティから全体の働きは見えない。

ウイルスや放散虫の研究のほとんどは、
皮膜が失われた構造の形態に注がれてきた。

ウイルスは浮遊するテンセグリティ構造

‪エンベロープという膜状の構造はウイルス粒子の最も外側に形成され、
ウイルスの基本構造となるウイルスゲノムおよびカプシドという
タンパク質の殻・層を覆っている。
トゲが膜状のエンベロープと共に、
不連続に統合されたテンセグリティ構造を形成する時、
テンセグリティは内部のジオデシック殻構造をより強化している。‬
しかし、膜状の張力ネットワークは乾燥した空気中では脆弱である。

浮遊するテンセグリティ構造
エンベロープはすべての不連続なトゲを統合する
膜状の張力ネットワークとなる。

ウイルスは浮遊するテンセグリティ構造

‪エンベロープという膜状の構造はウイルス粒子の最も外側に形成され、
ウイルスの基本構造となるウイルスゲノムおよびカプシドという
タンパク質の殻・層を覆っている。
トゲは膜状のエンベロープによって
不連続に統合されたテンセグリティ構造を形成する時、
テンセグリティは内部のジオデシック殻構造をより強化している。‬
しかし、膜状の張力ネットワークは乾燥した空気中では脆弱である。

浮遊するテンセグリティ構造
エンベロープはすべての不連続なトゲを統合する
膜状の張力ネットワークとなる。

惑星の裏庭から

夕暮れは短命だ。
太陽を追いかける人々から離れる時、
私は、環礁から外洋に出かけたままの人々のために
テンセグリティ・シェルターをデザインしている。
彼らも原初の生活器を待ち望んでいる。
無柱、無線、無管、無軌道な惑星での
コスミック・フィッシングができる生活器を。

アウトドアはTシャツのように何度も消費されるが
惑星の裏庭はまだ空き地だらけだ。

月明かりがなくとも

月明かりがなくとも
金星と木星が光輝く海面をみるだけで
砂浜で焚火をする必要はなかった。
環礁のあるがままの姿を見るとき
最初にシェルターのない生活が始まる。
人類は最初に大地ではなく、環礁に降り立った。
そして、貝殻から釣針をデザインしたのである。
いま、私は、環礁から外洋に出かけたままの人々のために
テンセグリティ・シェルターをデザインしている。
彼らも原初の生活器を待ち望んでいる。
無柱、無線、無管、無軌道な惑星での
コスミック・フィッシングができる生活器を。

『クリティカル・パス』バックミンスター・フラー著(梶川 泰司 訳)白陽社 1996

Cosmic Fishing

学校に行くよりも
裏口から出て
背戸に出かけるほうが近く、
そして一日が長かったように
Cosmic Fishingに出かけた時の日没は
とても眩しく、そして長く留まっている。
Cosmic Fishingとは
偶然に見せかけ、しかし未だ言語化されない
現実を待ち受ける行為だ。

SYNERGETICS RBF 1975
Reality is Spiro-orbital: All terrestrial critical path developments inherently orbit the Sun.

構造全体の強度を飛躍的に増大させる方法

新型コロナウイルスのスパイク部分が王冠“crown”に似ているから
王冠を意味するギリシャ語の「corona」と命名されたが
4面体(テトラ)状として観察できる。
この20面体表面からの無数の突起物から生成される
不可視の分子間引力が、
コロナウイルス構造全体の強度を
飛躍的に増大させている可能性がある。

Cryo-EM structure of the 2019-nCoV spike in the prefusion conformation
Science 19 Feb 2020: