グランチ」カテゴリーアーカイブ

記号

起源の実情をだれにも分からないように
理解させているのは
記号のテクノロジーである。
「個人」という記号が
分断された意味と目的の寄せ集めか
その組み合わせだけで”成立してしまい”
その起源を知らなくとも
なんとか切り抜けられるのは、
自分をあざむいていることにさえ
気づかないまま
人生をあまりにも重要なものと
思わすことができるからだ。
ほとんどの記号は個人よりも
リアリティに仕えている。

(続・続)認識

「空を飛べていたらなぁ!!」
I wish I could have flown.
過去の事実と反対のことを言う構文は日本語にない。
仮定法過去完了型思考の始まりは
英語圏かその占領地区で過ごす思春期の英語の授業からである。
大多数が過去の事実と反対のことを言う習慣は
軍事テクノロジーからみれば好都合である。
個人が現在の産業テクノロジーに託す
仮定法過去完了でなされる空想的願望のほとんどすべてを
軍事テクノロジーは
つねに30年以上も先行して実現できるほどの非同時性を誇る。
軍事テクノロジーとは
仮定法過去完了型思考を陳腐化すると同時に
言語の未来形をも不要とする
概念の物質化でもある。
軍事テクノロジーを推進するための
認識システムと表裏一体のこの現金化システム(realization)に
世界の富の過半数が毎年費やされている。

(続)ミクロビオティック

ミクロビオティックは
カロリー計算の対象から
水や微量元素を除外してきた。
微量元素であるマグネシウムを
3ヶ月間連続的に摂取しなければ
どんな健康人も突然死するにも関わらず。
植物でもマグネシウムが欠乏すると光合成は
いち早く減退する。
この惑星の生命維持は
前世紀のカロリー栄養学だけでは賄えない。
少なくとも
グランチの子孫たちは
自然食以外信じていないだろう。

(続)非同時性

世界同時恐慌

世界同時革命
そして
学校における一斉授業までも
理解を同時性に求める
歴史的な習慣を利用した
権力構造のもっとも退屈な思考法である。
という
同時的な認識も望んではいけない。
理解は
宇宙と同じように
非同時的でかつ同時的だから。

非同時性

チャットの優れた機能は
非同時的に
言語で理解できる関係を作る
最初の道具だということにある。
関係性のバッテリーなのだ。
しかし、
twitterの公開機能は
同時性に利用されている。
同時性がないとリアルだと感じない傾向は
奴隷になる条件に利用されている。

(続)同時的世界

鯨は、仲間の死に涙を流す
涙線がない哺乳類であり、
バイオスフィアという球状社会で
共に言語を創り出す海の民を排除するのは
生存のためのタンパク源を求めない
純粋なカニバリズムだ。

同時的世界

脈は手で触らないと分からない時代から
衛星から非接触でも同時的に分かる時代に
人々はどうして通学・通勤しているのだろうか。
同時的だが直接的な
互いの監視や競争が
人々の主要な労働や学習になっている。
数千キロ離れた仲間と
互いにほぼ同時的に会話しながら
非同時的に回遊している鯨たちが
見えない球状ネットワークを
無料で使いこなしているテクノロジーと
人間が競争しないのは
鯨よりも人間を監視し課金するテクノロジーを
最優先しているからだ。
イデオロギーにかかわらず
この数千年間、
それは何も変っていない。
そして
無知からではなく
おそらく嫉妬から
彼らを食べもしないで肝油だけを採取して
油田発見まで灯火用のエネルギー源として
課金したのである。
マッコウクジラからだけで
年間1万頭分以上の油を換金できたのは
もちろん、18世紀以後の大型の帆走捕鯨船の造船技術を
独占した東インド会社である。

戦争の条件

お金がなくなって
絶望する人よりも、
希望がなくなると
絶望する人の方が少ない
システムができてきた。
このシステムでは
人を国に置き換えてもよい。

金融工学

科学的に無から有は生じないが、
テクノロジー的に無から無も生じない。
金融工学的にはどちらも可能だ。
マンハッタン計画は
原爆だけを開発したわけではない。
燃費の改善されたエコカーを
補助金で購入した後に
ガソリンの値上げが続くのは
偶然ではなく
経済学・会計学・数学・心理学を
統合したこの工学の成果である。
ますます
人々が小さなことで
忙しく、貧しくなるように。

SNS 

信頼をお金で買ってくれる人を
信用するビジネスから
アイデアをお金で買ってくれる人を
信用するビジネスに移行したわけではない。
まして、アルゴリズムや
プログラマーを尊敬しているわけではない。
彼らから主導権を合法的に奪う
法律家資本主義が
より高度化されただけだ。
信頼をお金に換えることから
アイデアをお金に換えるシステムに移行させた人は
そのアイデアを作り出す人ではなかった。
アプリをお金に換えるビジネスが
20世紀型の広告代理店の収益を短時間に
そして地球規模で奪うには
多国籍の縄張りを脅かすことなく
頭脳的なグランチの協力が前提になる。
しかし、アプリの可能性を理解して
無数のサーバーを分散して設置するための多額の資金提供は
ベンチャーを支援する銀行レベルでは不可能だ。
「ほとんど何のリスクも負わない資本主義」の
動機のない理解力は
お金でお金を増やすノウハウの蓄積による想像力である。
(この続きは
“http://synergetics.jp/tensegrityblog/”:http://synergetics.jp/tensegrityblog/2011/01/24/%E7%B6%9Asns/
テンセグリティプリセション)