「分割せよ、そして、支配せよ」(Divide and Conquer)
が暴露されても、
大きな恐怖は
「Think global, Act local」
によって隠されてきた。
自由になるための奴隷となる
これ以上愚かな命令形があるだろうか。
「グランチ」カテゴリーアーカイブ
長老
誰も価値判断してくれる者がいなくても
自分のアイデアは自分の言葉で判断しなくてはならない。
そのためにはまず誰も価値判断できないほどの発明が必要だ。
そのときはじめて他人のアイデアの価値判断ができるだろう。
ところが発明の報酬である特許権の独占のために
人々は自分と他人とのアイデアの境界を設けてしまう。
発明とその価値判断には
自分と他人とのアイデアの境界を設けない訓練以上に
アイデアに対する尊敬が必要だ。
尊敬は学習からだけでは生まれない。
高度に単純なアイデアほど宇宙の原理に関与しているからだ。
学習不可能なものがあることを知るためのカリキュラムは
いまの学校には存在しない。
すべての先進工業国から長老はいなくなった。
これがグランチの教育カリキュラムだからである。
地下資源を採掘するテクノロジーよりも採掘権の所有のように、
グランチは発明する才能ではなく
特許権の所有方法にしか興味をもたない。
忠実
便宜主義が支配して
最初は派遣を望んだが、
終身雇用を望む
忠実な若者は多くなった。
戦争はいつでもできる。
円形の青空
移動する円形の青空はある。
台風では、周囲から吹き込む風が中心部に押し寄せる過程で、
遠心力と大気の気圧差(=気圧傾度力)が
ほぼ均衡し螺旋の上昇気流を発生させる。
とくに巨大な台風の目の中心では風が穏やかで、
雨もほとんど降らない。
そこでは空気の澄み通ったきれいな円形の青空が見える。
不況の嵐はあっても
不況の台風がないのは、
半分の人類にこの純粋な移動する青空を見せないような
金融人工システムが支配しているからだろう。
通路(midway)
ミッドウェー島は軍事的に重要な位置にあり、
第2次世界大戦では太平洋を横断する航空機の給油地となった。
ミッドウェー(Midway Island)は
N.C. Middlebrooksが発見した環状珊瑚島であったが、
沖縄とアメリカ本土との通路(midway)と言う意味で
ミッドウェーは、第2次世界大戦の重要な平坦線であった。
尖閣島は現代の軍事的な通路ではなく
バイオスフィアの天然資源の調達通路である。
口実
人生はお金より目的が大事だ、
と言っていた人が
生きるためには目的よりまず腕だ、
と言いはじめたら
腕より道具だ、
と言い直すだろう。
最初の志が少々高くても
安心感と引き替えに
お金がかかる生活から離れられない口実は
無数にある。
こうして、
よい道具は有用な腕よりは
つねに多く生産されている。
分裂
みんな生きるための闘いの日々を
受け入れたにちがいない。
人に親切にできなくなったのはその兆しだった。
それが目的だったと知る前に、
群れは目的にそってもっと分裂するだろう。
経済学の原理
経済学にも不変的な原理がある。
<取るか取られる>かだ。
その単純だが
卓越した複雑な方法を賞賛するために
毎年ノーベル経済学賞が授与されている。
ノーベル経済学賞は物理学などのノーベル賞とは異なっている。
アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞の賞金は、
スウェーデン国立銀行が提供している。
ノーベル賞の賞金と同じ目的と財源ではない。
この経済学賞の受賞者のほとんどは
欧米の経済学者が占めている理由も
この単純な経済学の原理にしたがっている。
周期的
百年に一回の周期的な大不況の原因は
非周期的で局所的な好景気にある。
大地震にも周期性があるが
大不況の周期性には人間の意図が関与している。
第二次世界大戦以前の工業国の平均寿命でさえ
五十歳未満であったから、
この人為的な周期性に
ほとんどの人は気づかなかったのだ。
充実
充実した労働が失われると
人々は貧しくなる。
時間を充実させる仕事が見つからなければ
人々は不幸になる。
ほとんどの人々がすでに失業している
最初の時代にいるのだ。
