資本主義の土地や金融と結婚生活は、
半世紀を経過するとやはり破綻して
今度は知識と結婚する。
経済恐慌は彼らのど派手なハネムーンだ。
どちらもお見合い結婚だったけど、
離婚するたびに富は増え続ける。
慰謝料にはつねに人々の貯蓄が使われるから。
「グランチ」カテゴリーアーカイブ
虚空色
空がどんな場所でも青いのは、
地球がどの場所からでも青く見えるからだ。
地球は、陸地のところでさえ青い。
この事実は1961年の有人飛行まで知られていなかった。
大気中に青を乱反射する物質(大気成分と微粒子等)があると同時に
人間の目は紫の短い波長の光よりも青の光の方が良く見えることが
大気圏外からの観察からはじめて分かった。
地上の経済に理論がないことが分かるまで
あと何日かかるのだろうか。
知恵
知恵は経験から生まれる。
経験は概念から生まれる。
知識は知識から生まれる。
貨幣は信用から生まれる。
もっとも自由に発行できるのは、
つまり、
人間を欺くことができるのは
概念と知識と貨幣である。
欺かれないためには、
自由に発行されない知恵がいる。
単純な理由
生活費を稼ぐ手段そのものが
しばしば人を欺いて生きることを
肯定するようになるまでには
単純すぎる理由がある。
グランチという見えない巨人の戦略的な特権は、
経済ゲームでの得点の価値基準を気まぐれに
一方的に変えることにあるが、
その特権以上にひとを欺くことはないだろう。
ゆうちょ銀行の口座の最後の現金は、
アメリカ国債に消えたのである。
民主主義は、金融資本主義のために、
その金融資本主義は、
軍隊によって守られている。
その軍隊を指揮する表向きの指導者には
ノーベル平和賞という勲章が用意されてきた。
この単純な理由は、
計画された経済恐慌をも説明できる。
酵母vs麹
小麦を酵母と塩で発酵させるテクノロジーと
お米を麹だけで発酵させるテクノロジーがある。
ついに郵貯預金を米国債で運用させたのは前者の文化だ。
第3国定住制度
現在の世界の難民は1000万人以上である。
難民キャンプの難民を、他国が受け入れるこの制度は、
難民を自律させて定住させるためである。
この制度は、人間を定住させるほうが幸福になるという
信条に基づいている。
すべての都市は、
人々が自由に移動したから形成されたのである。
豊富な正しい情報に基づいた選択肢があれば
人々はますます定住しない傾向にある。
自己責任
自己責任という概念は、
労働者に対する企業の責任をヘッジするために
東インド会社が発明した。
この最初の法律概念は、
貿易で発生する船舶事故の責任を有限にするために
利用されてきたが、
国家の年金制度の破綻にも有効である。
定職
私は高校を中退して一度もボーナスをもらったことがない。
私が失業したのではなく
定職という概念がすでに失業していたのである。
最大の内部
金融工学の最初の拠点は
18世紀のロンドンであった。
情報をほぼ同時的に共有するために
ロスチャイルド家は伝書鳩を使った
閉じたイントラネットをはじめて構築した。
独自の専用線を独占することで
情報の独占と秘密の保持が可能になった。
現代ではインターネットを介さず、
イントラネット同士を接続する閉じたイントラネットの愛用者は、
銀行や行政である。
彼らは外部がとても嫌いかもしれないが、
インターネットはついに最大の閉じた内部になった。
イントラネットの愛好者たちは
この最大の内部を外部と呼んでいる。
そして
中国はいまこの外部がとても嫌いだ。
事実
事実は解釈によって作られる。
だから、政治的解釈や経済的解釈は編集されている。
たいていの事実は存在しないが、
原理は事実とは異なる存在である。
その区別ができるのが
知識である。
