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自律的構造

構造を倒壊させる可能性の潜んでいる
地殻に突き刺さっていない
または不十分な複数の杭の手抜きを科学的に検証できる装置がすでにあるなら
そのいかさま工事に関する補償問題のすべての責任と補償の義務は
下請け業者ではなく施工業者にある。

ニュースを取材する側の自律的構造がすでに崩壊している。

あらゆる暗黙の手抜き命令は、権力構造の常套手段である。
そしてその力は上から下に向けられる。

非自立的構造には、つねに上・下が存在する。

消滅した場所

場所よりも簡単に
人間は消え去ることができる。

ウラニウムとプルトニウムの永続性を忘れて生きるなんて
人間が消滅した場所でしかない。

生物学的存在へ

ナス科は、ナスに加えて
ジャガイモやトマトなどが属しているように
人類においては
アジア人、アメリカ人、シリア人などの人種が
生物学的に存在したためしはない。
種や亜種に値するどんな差異も存在しない。

個々の人間や民族などの相違点を越えた類的存在としての人類に
人種や人種差別、そして仮想敵国などの概念や政策は時代遅れであるが
その非生物学的<常識>によって、若者たちはつねに矯正されつつある。

人種という非生物学的概念は
社会的要因よって構築される人為的システムから形成できるので
権力の主要な力になるのである。

戦闘のための秩序

戦闘のための秩序が
株価と市民生活を機能させているのは
いつからかを知らない人々が
根本的に自由で個性を反映できる
現在の<安全な生活>の維持を望んでいることは
怖ろしい兆候である。

破壊過程

張力材に金属ワイヤーや金属ロープを使うのは
まるで自分が打倒しようとする構造の非軽量化を
自分の構造に持ち込んでしまうような
破綻的行為にまるで気づかない人たちが
有限要素法を前提にしたテンセグリティの構造解析に耽っている。

定義された領域を小領域(=有限要素)に分割し
各要素を単純で共通な補間関数で近似することが
シナジーを再現する方法になりうるとは
だれも論証できていないにもかかわらず。

テンセグリティの構造解析は
破壊実験以上の方法はまだ見当たらない。

つまり、統合された破壊過程すら、その理論では予測できないのだ。

装ったり、耽ったりするすべての技術は
それ自体を目的としている専門分化の
行き場のない分断機能から形成される。

原型的構造

個人を監視し、管理し、動機を排除しながら学習させ、
繰り返し矯正していく仕組みに追い込まれることに順応させ
日常的に個人を圧迫する言動や組織を支持するシステムを
最終的に教室やスーパーや道路上、そして映画館でさえも拒絶するのは、
自由への原型的構造である。

そして、それはデザインサイエンスを試行する
鋳型(=プロトタイプ)形成への前提である。

原型的構造は監視された動機からは生まれない。

疑似重力

構造が重力に対して服従する様々な形式では
圧縮力があたかも主体化されるようなシステムを
前提にしているかのようであるが
テンセグリティによって
その前提はすべて完全に覆されたのである。

圧縮力を生むのは、
圧縮材の自重や重力による反作用ではなく
張力材の張力によって圧縮力を生成するシステムであった。

テンセグリティ構造は重力に依存しない唯一の構造として
発見された。

重力に依存しない構造を
思考することさえできなかった歴史のなかで
人間が服従化されていく疑似社会構造は
上からだけではなく、ほとんど下から
滲み出てくる圧縮力(=疑似重力)によって形成されている。

疑似重力圏内で育った彼らは、
重厚な経済的・政治的人格を尊敬する傾向がある。

軽薄短小な構成部材からなるテンセグリティ構造を
理解できない社会構造は
自分たちの圧縮力を英雄化する習慣のある経済・政治指導者たちだけで
形成されているわけではない。

真の構造を捉える構造の定義は
テンセグリティの発見まで何も存在していなかったのである。

テクノロジー

安全と保障を求めすぎると規律と刑罰が待ち構えている。

秩序と規律を求めすぎると法律と軍隊が待ち構えている。

それらが、服従へのテクノロジーだからだ。

自由を実現するテクノロジーに無関心にさせるのは
監視のテクノロジーである。

信頼できる隣人をだれも作れないように。

技法

平和によって偽装されて
継続される戦争こそ
最大の技法(=テクノロジー)なのである。

監視され、学習によって訓練され
矯正される人々が
より良い暮らしのために求めるのは
より細かく再分割されたこの技法なのである。