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アンチ・イノベーション<innovation>

シナジェティクスにイノベーション<innovation>は馴染まない。

イノベーション<innovation>は、
生産を拡大するために新たな生産要素を導入したりする企業家の言語である。

発明は、物事の新しい結びつきを考え出すことにある。
さらに、発明の中から際だった独創性へと発展していく時、新しい概念が形成されている。

リノベーション<renovation>は、既にあるものを修復改善して複数の人間で評価する行為である。
これはもっとも簡単な事である。企業間の競争によってある段階までは達成できる。
日本企業はこの分野で優位さを維持してきた。

しかし、「成長に貢献するイノベーションの創造のための長期的 戦略指針」などは
それ自体、政治家や経済学者たちの妄想で汚染された言語である。
発明が産業を形成し、産業が経済を形成する産業史の歴然としたパターンに逆らっている。

<創造>行為に彼らの立案した長期的 戦略指針が意味をなさないばかりか、
そもそも人間にテクノロジーを<創造>することは不可能だからである。

固体の概念

構造とは、大地と結びついた固体的剛体主義のすべての効果、
むしろ、固体の概念と結びついた知のすべての効果を、
可能な限り、深く、そして広い範囲で暴き出すことに違いない。

例えば、太さと重さで誇る大黒柱のある家屋の崩壊によって
もっと太い柱を求める超専門分化主義を。

大黒柱は、固体の概念の象徴であるばかりか
もっとも重要な部分を構造に与えた固体的経済主義の終焉でもある。

単独者たち

シナジェティクスの原理を変換する技法によって
単独者は、あるいは志を同じくする単独者たちは
自己の身体・思考・行為・存在形式に対して
宇宙的操作を現実化できる。

外部から観た地球内部にシェルターと共に
つまり、無線、無管、無柱、無軌道の物理性によって
自己を変容することができる

稀少生物

資本主義は、富裕層を稀少生物として経済(つまり自己保存のための戦争)を成長させてきた。
その稀少生物はオークションが好きだ。

自分たちだけ生き残るための経済とは
自身の稀少性を根拠にして
完全に再生的な自然に対して自らの生命を危険に晒すシステムである。

しかし、残りの大多数の群れは、つねにその行為を模倣したがっている。

太陽系の動く同心状螺旋群構造

重力は、太陽系では不変的な張力として機能していると同時に
惑星地球は、太陽系ではつねに圧縮力を受けている。

太陽系全体は、同心状螺旋群の動くテンセグリティである。

圧縮材の集合が自重として基礎部が受け止める建築では、
大地に自重を首尾良く流すための
圧縮力との闘いが生まれる。

すべての建築は、重力と対抗する習慣がある。

それによって
個々の建築は、張力から分断された圧縮材の塊としてデザインされる。

太陽系は、つねに圧縮力と張力との絶えざる統合から
もっとも安定した回転する構造なのである。

宇宙と環境の間

石器を作るには、適切な硬い石材が必要だが
それより以前に言葉という道具と概念が発明された。
石からは石器は生まれない。

それは、デザインサイエンスに
特殊な道具が発明されてきた理由と同じである。

それらの物質的な集積と共に、開発者との共同性という概念が
デザインサイエンスのメタフィジカルな開発環境を形成する。

宇宙と環境の間に、道具と概念が存在する。