英軍が最初に秘密裏に戦車を開発中に
タンク(=水槽)と偽称したために
その後も<戦車>の固有名詞になったが
そもそも分厚い鉄板で密閉された水槽を
陸に揚げてキャタピラーと大砲を装着した動く武器として
デザインされたことが未だに知られていないのは
明らかに偽称の影響である。
このような言語の問題は
数学にも科学にも無数に存在する。
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超越的教育
自分自身だけではなく
自分以外でもなく
つねに自分を超えた存在に気づくと
少なくとも頭は確実に良くなる。
次に体も良くなる。
この大気圏内での
もっとも安全でかつ
冒険的な宇宙体験に対して
無関心になるように教育していくのは
愛情豊かな両親である。
気象予報
低気圧と高気圧
そして偏西風で
天気を予測する学習は
退屈すぎるだけでなく
非現実的だ。
ダイナミックな気象の変動は
つねに太陽がもたらしている。
X線とガンマ線による被曝や
電力網が停止する可能性がある
太陽のフレア時の予報がないのは
人類の気象学ではないだろう。
これまでの天気予報は
激しい<宇宙気象>の部分でしかない。
無への過程
デザインが
doing more with less
の物質的極限という非物質化を試行し
瞑想によって
doing everything with nothing
という<無為自然>に至ったとしても
doing nothing with nothing
という<無への過程>が
けっして経験できないのは
死という自然のデザインと考えるべきだろう。
続)統合力について
陽子が電子を統一しているのではない。
中性子が電子を統合しているわけではない。
すべての核子は
互いに相互作用している。
統合のための中心となる核子が存在しないように。
統合力について
統合するには
部分からは決して予測できない
部分の集合以上の機能を発見しなけれならない。
つまり、統合力の在り方は
学習できないほど非論理的である。
階層構造
原理から特許が生まれやすいが
発明から原理は生まれない。
発明は原理を応用する側だと考えられているのは
この二者間に階層構造があるからだ。
事実、原理の発見者は
発明家よりもはるかに少数である。
しかし、優れた発明家はしばしば原理の発見者でもある。
より繊細でより軽く
圧縮材の強度は
断面積と長さとの細長比に影響されるが
張力材の強度は
単位断面積あたりの張力材の表面積に影響される。
張力材の強度は、張力材を構成する炭素繊維または金属繊維が
細ければ細いほど強度は向上する。
この原理から
藁から縄が編まれる場合の強度の飛躍的増加が
縄の直径よりも
単位断面積あたりの藁の数で説明できるだろう。
実際、21世紀のより繊細で軽い存在は
ほとんど炭素から構成されるようになった。
人類が排出してきた炭素は
大気圏に十分保存されている。
地球を周回している見えない資源として。
自律可能な展開
最初にテンセグリティ原理の応用を
他の天体に求めたのは1960年代のNASAである。
より軽量でより少ないエネルギーで
構造が瞬時に自律可能であったからである。
1986年、バックミンスター・フラー研究所のクロノファイルから
そのプロジェクト資料を閲覧したときの衝撃こそ
やがて21世紀のデザインサイエンスのメインストリームを形成するに違いない。
続)自然選択(natural selection)について
あるがままの姿から
あらゆる革命が生まれる。
その革命は
どんな境界も領域もない革命だろう。
人間は自然が選択した結果を
再発見するにすぎないなら。