シナジェティクス」カテゴリーアーカイブ

数学性、科学性、客観性

シナジェティクスの数学性、科学性、それらの客観性が、
モデル言語の有効性にしか根拠が求められないかぎり
その有効性の実証はメタフィジックスによる
フィジックスへの変換方法に求める以外にない。

バックミンスター・フラーの『シナジェティクス1,2』(1975,1979)出版以後、
他者によるそのメタフィジックスによるその変換方法の獲得は驚くほど稀であるが、
そのことによって、彼の天才性が評価されているわけでもない。

知識と経験

人類が共通に持っている地球の表面と上空と地下の
それぞれ10キロメートルの圏内に生息する既知と未知の生命と共存する権利を
異なったコロニー間と共に行使し、交流し、生存するためのシェルターのデザインとその製造を
可能にしてくれる最初のシェルター工場から建造し、配送するための包括的テクノロジーを完成させるためには
デザインサイエンスチームには、知識と経験だけではは不十分である。
知識と経験から、<構造>はついにデザインできないからだ。

真の<構造>は、そのような人々に偶然を装って与えられる。

続)アンチ・イノベーション<innovation>

自然にイノベーションやリノベーションは存在しない。
自然はすでに統合されたテクノロジーである。

群れから離れた個人がまったく新しいものを、発見、発明してきたのは
自然からの情報を受け取れやすくするためである。

自然からの情報を受け取れやすくするための自己教育方法から
シナジェティクスは生まれた。

自然からの情報を受け取れやすくするための
効果的なメタフィジックスの教育方法は
大学には未だ受け入れられない。

教師の存在意義が奪われるという妄想が支配しているかぎり
自己のテクノロジーは進化しない。

アンチ・イノベーション<innovation>

シナジェティクスにイノベーション<innovation>は馴染まない。

イノベーション<innovation>は、
生産を拡大するために新たな生産要素を導入したりする企業家の言語である。

発明は、物事の新しい結びつきを考え出すことにある。
さらに、発明の中から際だった独創性へと発展していく時、新しい概念が形成されている。

リノベーション<renovation>は、既にあるものを修復改善して複数の人間で評価する行為である。
これはもっとも簡単な事である。企業間の競争によってある段階までは達成できる。
日本企業はこの分野で優位さを維持してきた。

しかし、「成長に貢献するイノベーションの創造のための長期的 戦略指針」などは
それ自体、政治家や経済学者たちの妄想で汚染された言語である。
発明が産業を形成し、産業が経済を形成する産業史の歴然としたパターンに逆らっている。

<創造>行為に彼らの立案した長期的 戦略指針が意味をなさないばかりか、
そもそも人間にテクノロジーを<創造>することは不可能だからである。

固体の概念

構造とは、大地と結びついた固体的剛体主義のすべての効果、
むしろ、固体の概念と結びついた知のすべての効果を、
可能な限り、深く、そして広い範囲で暴き出すことに違いない。

例えば、太さと重さで誇る大黒柱のある家屋の崩壊によって
もっと太い柱を求める超専門分化主義を。

大黒柱は、固体の概念の象徴であるばかりか
もっとも重要な部分を構造に与えた固体的経済主義の終焉でもある。

視点

シナジェティクスは古典的な3次元幾何学から生まれたのではない。

イメージするという直観が介在しなければ、概念モデルは存在できないという
視点が形成されてくる。

この視点には、しばしば原理が含まれている。

美と直観 再考

シナジェティクスは美と直観を
原理の探査方法とその過程から排除しなかった。

それゆえに、シナジェティクスは
社会選別の構造、排除の構造によって
選別され、排除されてきた。

シナジェティクスは
テンセグリティが、社会選別の構造、排除の構造を
排除しなければ発見され、そして構造化されなかった原型を
モデル言語化することから開始される。

単独者たち

シナジェティクスの原理を変換する技法によって
単独者は、あるいは志を同じくする単独者たちは
自己の身体・思考・行為・存在形式に対して
宇宙的操作を現実化できる。

外部から観た地球内部にシェルターと共に
つまり、無線、無管、無柱、無軌道の物理性によって
自己を変容することができる