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自然の構造

圧縮力と張力の統合過程において
それ自体を超えるどんな目的も形成しない
テンセグリティ構造は
その統合自体が目的なのだ。
圧縮力と張力は、この自然の構造から見れば
非鏡像的で相補的で分離できない部分であり
どの部分からも全体のシステムの機能は推測できない。

道は選べない

金を稼ごうと思ったら、古い道を選ぶ。
そして、反復された思考を受け入れる。
ただ生きているだけの場所から
新しいことをしようと思ったら
どんな道も選べない。
その道はまだ存在しないからではなく
道とは名付けることのできない
まだ反復されていない思考方法だから。

幸福な構造

不幸な人々が、より不幸な出来事によって慰められるように
圧縮材は、さらなる圧縮材によって補強され
構造はより重くなる。
全体は部分の集積から類推されやすくなる。
張力材は、さらなる圧縮材の省略によって
圧縮材をより統合し
構造はより軽量化される。
部分の集積から全体は形成されない
<非物質化(ephemeralization)エフェメラリゼーション>を具現化する。
幸福な出来事が、さらなる幸福な行為によって
幸福を忘れるように。

ユニバーサルジョイント

テンセグリティは
ジオデシック構造とそのパターンの探究から生まれなかった。
バックミンスター・フラーによる
ユニバーサルジョイントの動力学的な構造とパターンの
分析から生まれている。
多軸ユニバーサルジョイントが発明された時には
回転角度を変える動力伝達のための革製の可撓的な結合部品があった。
角度変化の耐える可撓的な結合部品を張力材と見立てた時
圧縮材が不連続なオクテットトラスの
最初のテンセグリティ構造が発見されたのである。
ジオデシック構造を閉じた球状テンセグリティに変換したのは
最小限のテンセグリティ構造が発見された後である。
ジオデシック構造は、圧縮力と張力が分離しないまま
それらが非同時的な相互作用をしている
総三角形化した特殊な場合である。
圧縮力と張力を純粋に分離したテンセグリティ構造原理の発見は
偶然よりもはるかに概念形成のためのモデル言語の構築に依存している。

相互作用

都市に定住させる19世紀的テクノロジーによって
人々は未だ静的に生きている。
長期に滞在できる宇宙ステーションでは
電柱や上下水道は存在しない。
光ケーブルも有線である。
生存に必要なシステムは
つねに外部宇宙と相互作用している。
無菅と無線、そして
無柱と無軌道(=非道路)のテクノロジーによって。
労働から解放されるまでは苦痛を受容するという
静的な閉鎖空間の概念によって
牢獄の概念に幽閉されている。

概念の構築

張力の反対称的概念は圧縮力である。
張力材の反対称的概念は圧縮力材である。
しかし、圧縮力材ではなく、圧縮材という言葉で代用されてきた。
不完全な構造は
圧縮力材の過剰と張力材の不在によって
いっそう重く危険になるのではなく
言語の不在で純粋な構造の概念が構築できないのである。

分節化(articulation)

張力も圧縮力も分節化(articulation)によって
いっそう小さくなり、
張力材も圧縮材もより短くなり
それらの関節接合数は自乗で増加し続け、
原子核ではついに
張力と圧縮力は引力と斥力に変換される。
構造はテンセグリティによって定義できるが
引力テンセグリティと斥力テンセグリティを
別々に取り出すことはできない。

新しいこと

やってみないと分からないというタイプと
やってみれば分かるというタイプがいる。
科学的な研究開発には
後者が向いているのではなく
後者の方が楽しく実行できる。
新しいことをするために
否定語は不要だ。
新しいことにはつねに失敗が含まれるから。