シナジェティクス」カテゴリーアーカイブ

ユーティリティ(有用性 utility)

古いアイデアを持たないだけで
新しいアイデアに見える。
しかし、真に新しい
前例のないアイデアは無価値に見える。
なぜなら、まだ存在しない概念を含んでいるからだ。
だから、その概念の希有な探求者以外の誰かに
相談しても無益だ。
真のユーティリティ(utility)は
最大多数の最大幸福を求める記号言語から生まれにくい。
ユーティリティはモデル言語から生まれている。
異なった複数の言語間のシンタックスとセマンティクスのために
こどもたちが自然に作るフォーマットのように。

職業

教師や両親が愛情深く子どもの将来の具体的な就職を望んだだとしても
「過半数の子どもは大学卒業後には
現在まだ存在していない職業に就くだろう」
パソコンのように
人間の職業ほど時代から陳腐化されるものはないのだ。
学校が職業のために存在するのは、時代遅れである。
通学と通勤という過去の分かりやすい同時的な現実を
維持しているだけの教育は終わっている。

基本モジュール

震度7程度で建物は倒壊するか、損傷を受けるが
飛行場や港に停泊した飛行機や船舶、そして駐車中の自動車は
大地の激震そのものによって破壊されたことがない。
象や鯨は、巨体であるが地震で骨折などしない。
進化の過程で骨格はその形態のすべての変容過程で圧縮機能を担ってきた。
生物学は骨格の形態と変容について観察はするが
そのシステムの形成方法とその理由についてはほとんど考察しなかった。
建築学も骨組みの構造に始終した圧縮の構造解析が主流である。
生物学も建築学も人類の生存上の緊急事態から切り離されている。
すべての構造を形成するのは原子である。
その原子核の構造を圧縮力だけで説明する物理学は存在しない。
斥力(repulsion)と引力(attraction)の相互作用から
すべての物質の基本モジュールは形成されている。

権力テクノロジー

新しい理論を論文に書くと迫害される時代に
科学者という職業に名誉や尊敬はなかった。
科学者はいまや尊敬され
名誉のある超専門家を目指す若者は増えている。
しかし、原発再稼働に反対する学会や大学がないのは
彼らが名誉と尊敬と引き換えに体制派の保障を得たからである。
科学テクノロジーよりも
権力テクノロジーのほうが包括的で優勢になり
進歩的で自由な科学は、明らかに衰退している。

産業テクノロジー

数学はよく理解できない方法で教育される。
完全な概念の理解を欠いた学習の習慣は
政治と経済では大いに利用されている。
例えば、
すべての経済活動はつねに利潤を
生まなければならないという概念は
悪意のある動機によって刷り込まれたのであると理解したなら
人間の知性と組織化の欠如の結果としての日々の生産活動を
批判できるだろう。
われわれが想像するよりも
つねに高い生産手段を所有している
産業テクノロジー全般に関する学習がもっとも遅れている。
テクノロジーの進化が
教育プログラムの変容と同期することがないのは
無知がより利用されやすくなっている。

幸福感

シナジェティクスを探究していく場合
経済的利益の追求を社会における根本的な原動力とするシステム
から孤立した個人として感じるだろう。
冷酷さと搾取によって、つまり偏見によって
富を築く人々に無縁なその感覚は
惑星地球生命体の流れから生まれる
ある種の幸福感にちがいない。

スポーツ解説者

「すべては結果だ。過程ではない」
「すべては過程だ。結果ではない」
という2つのタイプがあるが、どちらも負けたときの解説だ。
しかし、最近は失敗した、あるいは失敗しそうな
科学論文の解説にも使われている。
真に未知なることへ挑戦した経験がない人たちの言葉は
すぐに受け入れられる。