シナジェティクス」カテゴリーアーカイブ

メタフィジックスモデル

飛行機のプラモデルを組立しても
航空力学が理解できないように
ベクトル平衡体モデルや
テンセグリティモデルを制作しても
シナジェティクスを理解できない。
完全な理解を求めれば、
すぐに失業するようにデザインされている
希有なメタフィジックスモデルである。
何かがあると感じても行動することは稀である。
知識は増えるほど行動しないように人間を教育できる。
みんな専門家になりたがっているから。

振動について

光合成生物が
光エネルギーを使って
水と空気中の二酸化炭素から炭水化物を合成しているように、
テンセグリティは
風や雪や雨といった外部からのエネルギーを
張力によって<より分散してより統合する>非有機的生命である。
<分割して統治する方法>は
外部からシステムを変容または破壊する方法であるが
<より分散してより統合する方法>は
システムを通過する外部エネルギーが
そのシステムをより統合する方法である。
共鳴現象は無生物の統合過程にも現れる。

新たなジオデシック構造

21世紀のジオデシックドームの製作者たちが
新たなジオデシック構造とそのパターンに関する原理を
発見することがないのは
その機能だけを信じているからである。
実用性の信奉者が実用性を生み出すことはないだろう。
ウイルスでさえ自己複製だけを行っているわけではない。
生き残るための新たな構造とパターンを
発見する方法を知っている。

複製と翻訳

道を覚えられない人が
赤い車を目印にするように
シナジェティクス原理を独自に発見できない人は
シナジェティクス・オブジェをより美的に複製している。
美的な指標にするために。
美しいオブジェを指標することは
シナジェティクスモデルを翻訳するよりも
簡単なことだ。
シナジェティクスモデルには
無数の未知な言語が潜んでいるがゆえに
翻訳に成功したモデル言語よりも
シナジェティクス・オブジェの方が複製されやすい。
シナジェティクスモデルの複製と
シナジェティクスモデル言語の転写・翻訳は、
互いに異なった行為である。
前者は形態と機能の複製が優先されるが
後者では概念の解読または原理の発見、
そしてその翻訳が優先される。
そして後者が新たな前者を生成するのである。

より細く、より強い方法について

球の表面積に対して
より小さく分割して頂点数を増加して強度と剛性を
シナジー的に増大させる方法が
ジオデシックの振動数=分割数(frequency)の原理である。
より細い繊維状の炭素繊維が
最強の張力材を形成する場合は
同じ直径の張力材では
張力材の表面積が増大するほど
張力がシナジー的に増大する原理を利用している。
すべての張力が物質の表面に現れ
ついに張力をその表面から離脱させるテクノロジーこそ
ジオデシック・テンセグリティだ。

純粋さについて

経験と知識に身を任せ
思考に依存しても
シナジェティクスの純粋さは生まれない。
細胞テンセグリティは観察から発見されたが
テンセグリティは観察から生まれなかった。
顕微鏡が細胞を発見するまえに
細胞という概念が存在していなかった事実は
経験や知識ではなく
純粋さの現れなのである。
知識や経験によって
見えない存在を求めるノウハウは存在しない。

シナジェティクスの操作主義(operationalism)

観察するモデルは
ほぼ同時に観察される概念である。
発見された概念は
非同時的に発見される可能性があるモデルである。
葛藤、混乱、思考の飛躍が介在しない
自己のテクノロジーは
絶えず拡大していく瞑想に近い。

続)Modelability

「形態が機能に従う」思想から
テンセグリティは発見できなかった。
形態とモデルの差異は
フィジックスとメタフィジックスとの差異である。
形態は特殊な経験に従い、
モデルは一般化された原理に従う。
この違いをmodelabilityを通して認識できるのは
シナジェティクスのみである。

秩序について

圧縮力が過剰な構造には
大地からの恐怖がある。
張力が過剰な構造には
大地への依存がある。
テンセグリティは
大地と重力から最初に離脱した
<構造とパターン>であるが
その<構造とパターン>に
どんな過剰も欠乏も見あたらない。
<構造とパターン>には重さがないから。
そして、どんな秘密もないだろう。
完全無欠な原理は
秘密ではなく、秩序だから。

現状維持について

非有機的生命である
テンセグリティの現状維持とは
共鳴することである。
——-隔たった部分をより統合するために。
怖れや不安があっても
人間には様々な幻想が与えられ
互いに震えないように
全体から分断されている。
人間の現状維持とは
無知をより不連続化することである。