光速度は電磁場の伝播速度を測定することである
ということが分かるまで、種々の方法論が存在する。
数学者レーマーが、木星の衛星が木星に隠れる周期と
木星までの距離から光速を計算できたのは、
木星から地球の観測者に光が到達する時間の差を想定したからだ。
物理学者フーコーが、天井から吊るした振り子の実験によって、
地球が自転していることを証明できたのは、
実験装置の振動面が回転することを発見したからだ。
このアイデアから、回転する鏡を用いて
地球上のみで光の速度を測定する装置をデザインした。
これらの操作主義的な方法論の共通点は、
方法のなかに証明したい原理がすでに機能していることである。
しかし、この方法は非日常的である。
おいしいおむすびの作り方が、
おいしいお米を生み出してはいないからだ。
操作主義的な方法自体には、しばしば自然(=シナジー)が含まれている。
人間は自然を甘受しすぎているので、
自然から逸脱するには、思考力が必要だ。
つまり、操作主義的な方法で、
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独創性
独創性は、言語の生成に関係する。
ならば、情報共有よりも、情報からの孤立が優先される。
ノウハウ
アイデアをまとめるとか、
計画について考えるとか言っている時は、
アイデアや計画がない状態から逃走するための言い訳である。
本当のアイデアは、最初からまとまっているし、
それを実現する方法も一緒にやってくる。
まとまったアイデアをどう分解するかが計画(=日数)だ。
それが理解できれば、朝5時に必ず目が覚める。
これがノウハウだ。
アーティスト・サイエンティスト
シナジェティクス原理を造形作品にするということは、
キーパーを外してサッカーをやるようなものだ。
美についてのルールは無視できる。
それゆえに、自分で発見した原理のみに止めている。
宇宙のルールだけを観戦するために。
シナジェティクス教師
シナジェティクスに教育の目的があるとすれば、
「自然の原理から学ぶ方法を自分に教える」ことであろう。
シナジェティクス・モデルの隠れた機能である。
人格をもたない教師は宇宙には無数に存在する。
参照
デザインサイエンスとは何か
http://synergetics.jp/tensegrityblog/
アンチ・節約エコロジー
どんなに贅沢しても、
現在の全地球上の産業エネルギー消費量を、
バイオスフィアに降り注ぐ太陽光エネルギーの
1%にさえ相当しないのだから、
エコロジーは、もったいないとか、節約しようだけでは不十分である。
より少ないエネルギーと物質、そして時間で、
今まで以上に効果的に機能しないかぎり、
擬似東洋的な、受容的態度では解決しない。
地球人のまだ過半数に十分な電気が行き渡たっていないのに、
夜間に電気を捨てるのは、資本主義圏も共産主義圏も同じである。
この夜間に捨てている電気を、地球の反対側の昼間の地域で
使える全地球的送電ネットワークは、
原子力発電所を陳腐化し、電気料金を引き下げる技術である。
一方、バイオスフィアは、
昼夜を問わず一秒間に100回、年間31億5000万回
稲妻を放電し、地球の磁場でバンアレン帯を維持している
メンテナンスフリーの超ハイテク電気製品である。
全地球人は、バイオスフィアのように、
もっと電気メータのない電気を使うべきである。
使い切れないほどのエネルギーが日々降り注いている。
節約するにはもったいないかぎりだ。
最良のクリティカル・パス
ジオデシック・ラインは最短距離であるが、
クリティカル・パスは最長経路である。
どんなことがあっても最悪の状態を回避する方法は、最長となる。
クリティカル・パスの管理者にはもっとも恐れられていることであるが、
最長経路を最短にするためには、
発明や発見によって、予め用意されたクリティカル・パス自体を
陳腐化または破壊しなければならない。
最短時間で最小のエネルギー・コスト・物質で解決する発明や発見は、
つねに最良のクリティカル・パス法である。
クリティカル・パスでない工程をいくら短縮しても、
プロジェクト全体を短縮できないが、
クリティカル・パス自体の工程を短縮すれば、
プロジェクト全体を短縮できる。
つまり、もっとも経験と想像力、そして独創性を
必要とする包括的思考自体は
クリティカル・パス法ほど論理的には形成できない。
知的欺瞞
金(ゴールド)も構造も、
92種の元素の一つか、その組合せである。
しかし、
人々が興味を抱くのは、金ではなく金融証券であり、
構造ではなく建築家である。
動くテンセグリティ
ナマコは肺を持たない。
そして心臓も血管系もない。
目・耳・鼻などの感覚器官はなにもない。
海底に堆積した有機物を食べて水質を浄化する
もっとも無駄のない存在形態である。
5本の放射神経の支配によって、
なまこの構造の強度と形態を変える結合組織は、
微小骨格が圧縮材となった<細胞外運動>を生成する
動く円筒テンセグリティである。
なまこ
ハワイでも、グアムのビーチでも
なまこは、海水を浄化するために養殖されている。
ある日、突然なまこが好きになった神秘的な理由について。
ナマコは手で触るだけで硬くなる。
次に強く手で揉んでいくとそのうち、腸が口から飛び出して、
ついに固い皮もすべてドロドロに溶けてしまう。
しかも、この液状化したなまこを放置すると
元のなまこに回復する。
さらに驚くことに、異なった2つの個体を液状化して、
一つの容器でよくかき混ぜて、
次に2つの容器に移して2等分しても、
各容器で独立した小さななまことして回復する。
(これはNHKの生物講座で偶然みた沖縄の科学者の実験方法だった。
形態形成場に関するこれ以上の操作主義的で明晰な実験があるだろうか。)
次に、新しく再組織されたこのなまこを、
3分割すると3個のなまこになるとしたら、
寿司屋の水槽の底で、静かに暮らしている棘皮動物を
これまでのように生食できなくなるかもしれない。
なまこにとって、なまこという外観は、部分の拡大された影である。
どの部分からも推測できない全体システムのふるまいは、
シナジーであるが、
全体から推測できない部分システムのふるまいは、
シナジーの鏡像ではない。
それは、反対称的シナジーである。
生命のシナジーは至る所で階層化されている。
