辞書は読書できないが
インターネットを読む人は増えている。
知識がなければ、よい検索ができないように
経験がなければ、知識と知識との関係は生まれない。
まして、技術(アート)は所有できない。
私は40年間リヒテルの弾く
平均律クラヴィアを聞いているが
まだピアノは弾けない。
技術(art)とは、
技術の在り方を表出できるかどうかだ。
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(続)熟考
熟考という
包括的な関係づけ(consideration)は
アイデアという投機(speculation)や
突然の妙案(brainstorm)とも異なる。
「無限の情報を内包する」現実を
獲得する唯一の方法は
熟考である。
熟考(consideration)
熟考しすぎると
チャンスが逃げる心配をするが
たいていは
取るに足らないアイデアが消滅するのである。
熟考したがらないのは
アイデアがより消滅する思考法に
耐えられないからである。
思考が他人のアイデアに依存しているかぎり
熟考は自己のテクノロジーに属する。
寒冷都市
道路に雪が数センチも積もれば
除雪しなければ車は安全に走れない。
もっと多い場合は
雪を道路の両側に廃棄するのではなく
雪を一定の厚さに塗装して堅い表面に凍結させる。
しかし、極低温が続かないとこの表面は
昼間の太陽光で簡単に溶解してしまう。
表面が溶けたこの道路ほど危険な道はない。
高性能な4輪駆動車でさえ直進は困難だ。
快適な交通手段と安全性を確保するには
高性能な除雪車ではなく一定の低温が必要だ。
昼間の太陽光で簡単に溶解しない場所には
つまり、北海道よりも緯度の高い場所に
世界の多くの大都市が形成されているのは
年間の平均気温からではなく
真冬の昼間の最高気温からである。
無為自然ーーダイマクション・デザイン(続2)
彼が定義するダイマクションとは、
Dymaxion(=Dynamic and Maximum output with Minimum input)
であり、
doing more with less
を言い換えた概念である。
ダイマクション・デザインは、
酸素との燃焼作用がまったく関与しない方法を発明しないで
二酸化炭素増加に反対するエコロジーや
より少ない排ガスや燃費を劇的に改善する
炭素ビジネス用エコロジーとは無縁である。
ーーーーーー煙突のない原子力エコロジーも
地下資源という有限な資源に左右される。
しかも核廃棄物は再生利用できないから、
再び地下に戻しているのは太陽とは異なる。
コロニー
女王蜂がいなくとも巣別れして
コロニーが形成できるテクノロジーは
十分に備わっている。
この思想がアンチ・石油系グランチの火星地球化計画である。
40年前から始まった
宇宙移民計画とデザインサイエンス計画の違いは
宇宙服を着けていないだけである。
生得的
教える間は学んでいるシステムは
生得的であるが、
学んでいる時は教えないシステムは
人為的である。
私の子どもの時の経験から
こどもは子どもを教育できる。
学ぶ数は
教える数に等しい。
なんという時間の無駄遣いだろう。
ユーティリティへの道
すべてを理解するよりも
理解しても完成しない場合がある。
そこには理解した原理の有用性への変換が残されている。
しかし、原理の発見は
言語ではもっとも理解しがたい変換であるが
もっとも完成した論理性に到達する
唯一の方法かもしれない。
根無し草
何度も移し替えられと植物の成長は遅れる。
しかし、人間は移動するごとに
より環境に適応するテクノロジーを習得する。
その学習能力を恐れた支配者は
「根無し草」という規範を
より移動しないように
人間たちに植え付けてきた。
(しかし、実際の「根無し草」は移動したがらない植物よりも
光合成機能をより強化して浄化作用に機能している。)
われわれはいま再び
個人に対する外部規範の内面化を
道徳に変換するテクノロジーが
環境に適応するテクノロジーよりも
強力に機能する時代にいる。
規範は植え付ける毎に成長してきたから。
サーバーメンテナンス完了
サーバー(server)とは奉仕人の意味である。
ほとんどの個人はその農奴(serf)システムを
機器と共にレンタルしている。
いまや個人はサーバーに依存して生きている
最初の情報奴隷である。
やがて人類の人口よりも
サーバーのレンタル人口のほうが上回るだろう。