ゆとりがあっても、自発性に委ねて間違いを犯さなければ、
学習は非常に混沌としたものである。 Y.K
「ベクトル」カテゴリーアーカイブ
非対称性
嵐の日に天気のいい日のことを考えない人はいない。
しかし、天気のいい日に嵐のことを考える人はほとんどいない。
保険会社は、この非対称性を維持する装置である。 Y.K
市民農園
都市と農村は交流することは不可能なように設計された。
情報格差は、都市と農村を分離して存続させるエンジンであった。
そして今、互いの債務を忘れて交流するためには、
偽装しなければならない。
エコロジー的市民農園とか、民家宿泊とかの
市民が運営する安価なレジャー施設で、
移動人口の増大をもたらし経済効果を期待するという単純な考えで、
人々を引き留めることはできないが。
移動人口や農村部の定住人口の増大には、
基本的に多大な税金投入が必要である。
都市と農村は第2次世界大戦中の大規模な生存の危機から発生した
<疎開>という形で否応なく交流したように、
都市と農村が再び交流するためには、真の危機が来るまで、
もっと互いに対立したまま破壊されなければならない。
生活格差とか、情報格差とか、高齢過疎化とか
はたまた限界集落とか、
これらもっともらしい経済統計学の概念は、
日本の都市と農村に限ったことではない。
世界中で起こっているグローバリズムの標準化の生々しい兆候だ。
アジアでは、稲作から遠ざかる奴隷化(都市では消費者と言われる)のそれぞれの段階を表している。 Y.K
Think Global,Act Local
ローマクラブの2000年のプロパガンダは、Think Global ,Act Localであった。
これをバックミンスター・フラーの言葉だとする彼らの世界キャンペーンは
21世紀の心理戦争の典型例である。
「グローバルな地球の自己認識」などどいうプロパガンダに
気持ちを動かされてはいけない。
グローブとは、そもそも球体惑星地球のことだからである。
地球の自己認識は、大英帝国のミッションであった。
その結果、惑星は分断された状態で効果的な支配がはじまった。
知識の家畜化は止むことがない。
一つの岩石でさえ全太陽系の知識が求められる。
地球規模の認識で、地球の問題は解決されないことは明らかである。 Y.K
詐欺師
金持ちでも貧乏人でも、知識があろうがなかろうが、
お金を稼ぐこと自体を目的にした職業は、すべて詐欺である。
もし、まだあなたが詐欺師でないなら、
詐欺師になる以上の苦労をしていることだろう。 Y.K
天文学
天文学には観察者が必要だ。
学校の幾何学とは、裏切られた天文学の姿である。
内部と外部が存在しない平面の話ばかりである。
だから、幾何学に観察者は必要とされないまま2千年以上が経過した。
幾何学が嫌いになる歴史的理由は隠されたままだ。
いつになったら宇宙で生きていけるのだろうか。 Y.K
幾何級数
耕作地の面積を倍にしても、収穫は等差級数でしか増加しないが、植物の種を単位にして考えれば、すべての植物は幾何級数的に増加している。
稲作における<一粒万倍>は幾何級数そのものだ。
しかし、人間は必ずしも植物の種ばかりを食料としているわけではない。
カボチャと稲の違いは、食べるときの形を単位にした習慣にある。
一粒の種から見れば、幾何級数の例外はない。
「人口は幾何級数的に増加するが、食糧は等差級数でしか増加しない」
というダーウィンの視点を鵜呑みにした最初の経済統計学者マルサスに、
稲作の水耕栽培の経験はなかった。
この経済統計学の定理はその後の農業と農民を支配した。
こうして現代の日本の農民はすべての種や苗をお金で買っている。
たとえば、チンゲンサイの種を栽培することを禁じているのは
植物の種が幾何級数的に増加する事実を発見できないようにして、
遺伝子工学のお陰にしたいのだ。
光合成システムではなく遺伝子工学のユーザに置き換えるためのシナリオがある(「世界の遺伝子組み換え作物栽培面積は2015年までに世界の栽培面積は約2億ヘクタールに達する」と予測されている)
このシナリオは単純すぎる。
それゆえに、知識の奴隷化には、予め疑うことができないように
科学者を動員した単純な<定理>が必ず存在する。
こうした<定理>が、1世紀以上も存続することは稀ではない。
知識の奴隷化を維持するには、
無数の知識人が高価な報酬と引き替えに協力する社会システムを発明しなければならなかった(ダーウィンがマルサスに雇用されていた事実は無視されている)。
このシステムは、イデオロギー以上にいまのところうまく動いているようだ。 Y.K
リアリティ
地球温暖化は人間の創り出したテクノロジーのせいだという認識もまた、
この絶縁から生じていると考えている。
地球温暖化は宇宙のテクノロジーによって正確に制御されている結果なのだ。
そしてほとんどの科学者が雇用された歴史の結果なのだ。
テクノロジーが宇宙に属するなら、科学者の仕事も宇宙に属するはずである。
21世紀では自分の家族以上のことが考えられないのは、
20世紀に作られた被雇用者の法律的正当性でしなかないだろう。
あらゆる被雇用者は、具体性に置き換える誤謬(=リアリティ)の渦の中に生きている。
そしてこのリアリティこそ、映像のように配給するシステムがあるのである。 Y.K
http://synergetics.jp/tensegrityblog/–具体性に置き換える誤謬
グリーン職
自由職と指定職がある。
前者は後者よりも選択肢が多いと感じさせることができる。
これが21世紀の階級社会である。 Y.K
現金製造装置
鉄道や道路はもっともコストのかかるインフラである。
(軌道は無軌道よりもつねに建造費と維持費は大きい。)
道路ができると人々は都市から農村に移動するよりも
現金を求めて農村から都市へ移住し始めたのである。
道路は過疎化と経済不況の2大要因であるとういう観点は
過疎地に残った農民たちにはほとんど理解できていない。
彼らは未だ無限に循環する補助金という現金製造装置に期待しているのである。
この幻覚が消えるのは時間の問題だ。
そしてその幻覚を意図的に発症させた政治家たちが消えるのも(カネの切れ目は縁の切れ目)。
彼らには財源危機を煽る以外に解決不可能な問題だ。 Y.K