裏庭(背戸)」カテゴリーアーカイブ

自然のターボチャージャー

寒冷低気圧は偏西風の流れから分離された左回転の円形のドーム状渦であり
左回転の台風と接近した時、回転エネルギーが増幅する希有な現象かもしれない。
切離低気圧はいわば偏西風の流れを利用して
低気圧で吸入する空気の密度を高くするターボチャージャーの作用をする。

Wiki 切離低気圧

氷河期への疑似プロセス

日蝕が始まると
森の鳥たちはざわめいていた。
葉の表面温度が6度下がった。
コンクリートは12度
鉄板は20度下がった。
しかし、もっとも急激に下がったのは
植物ではなく森全体の体温だった。
コンクリートや鉄にはない
独自のタイムラグが存在するのは
樹にも森にも
太陽の放射エネルギーの変化に合わせて
温度を変えられるシステムが備わっているからだろう。
しかし、地球の急激な寒冷化は4分間で十分だったはずだ。
(2012年5月20日の日食のブログから)

Wiki 2012年5月20日の日食

予測できなかった理由

大規模な自然災害の後に原因が地球科学に基づいた気象学や土木工学などから分析される。
自然の原理から雲・雨・気温・風・天気図などが説明される。
既知の原理や技術から予測できなかった理由は説明されない。
「自然のふるまいは超専門分化ではけっして統合できない」段階にいる科学的事実を。

言葉にできない記憶

コーヒーをもう一杯と思った時
コーヒーはまだ残っている。

あの音楽を聴きたいと思った時
選んだ音楽はまだ終わっていない。

次のコーヒーを入れるプロセスが過去の投影なのだ。
どの旋律も過去の言葉にできない記憶なのだ。

新しい経験はコーヒーも音楽もない場所で生まれる。

シナジェティクスの未知な情報

シナジェティクスの探求方法においては
モデリングによって新たな知識を増大させるよりも、
無意識が増大してくると自ずと未知な情報を包含したモデリングを探求しているだろう。
この未知なモデリングを翻訳する方法ほど直観的な方法はない。
直観も無意識からやってくる。

大沢崩れに砂防ダムはない

ダム自体のコンクリートの重量によって
水圧に耐える構造のダムとは異なって
小規模な土石流の停止、土砂量の流出調整、
地すべりに対してタイムラグを稼ぐ
防壁としての砂防ダムには始めと終わりがある。
より新しい谷底になるための
自然の浸食作用を軽減する機能は全くない。

大沢崩れに砂防ダムはない

雷のプラズマと地下水脈

雷雲に覆われて落雷が続くとその地域の地下水の温度は16度から12度まで急激に低下する。
このプラズマと地下水脈とのメカニズムはまだ解明されていない。
雷の空中放電によって大気中の窒素が分解され風や雨と共に田畑に降り注ぎ
稲妻は稲の成長に深く関与する。

植物の冷却機能

外気温37度でも雑草の表面温度は30度前後であるが、
畑の土の表面は50度以上になる。
ホースで散水すると葉の温度は急激に24度まで低下したまま長時間維持される。
土の温度は一時的に低下するがすぐに元に戻る。
気孔の開閉による冷却機能は葉を乾燥から防御している。

風と空との境界線

昆虫と雑草と微生物との共存から始まり
土と水と光との調和から生まれる庭の香りによって
庭から風と空との境界が消えていく時、
栽培するために耕された農地よりも早く
庭に穀物、野菜、豆、芋、果樹がやってくる。
この重さのないシステムの働きはどの作物からも推測できない。

風と空との境界線(居谷里湿原)