本当に<空腹>になってから何かを食べれば
ほとんど何でも美味しく感じやすくなっている。
それでもそう感じないほど
本当にまずい食物はたしかに存在するが
<空腹>でなければそれは分からない。
頭と知識の関係もほとんど同じである。
われわれはつねに美味しい知識を食べ過ぎている。
<空腹>と<空頭>とを同時的に連動させて学習すると
物事の相互関係がもっとも効果的に理解できる。
人類の圧倒的な時間は
意図に反して
<空腹>と<空頭>に費やされてきたからだ。
思考言語について
シナジェティクス・モデリングは
数学言語の3次元の置換形式、またはその置換過程ではない。
まして、個人的で孤立的な活動ではない。
シナジェティクス・モデリングは
25世紀間も継続していた幾何学上の思考言語と
その在り方を理解し、またはそれらを破壊することにある。
芸術には本来、技術の在り方を理解する行為が含まれるが
しばしば表現技術からその目的が排除されるように
シナジェティクスモデルの具体例であるテンセグリティモデルは
張力技術のアイコン(=偶像)に無意識的に置き換えられてきた。
その結果、テンセグリティの張力部材に
ゴム紐のような弾性体が使用され工学的な統合性が消失したのは
観察者が個人的で孤立的な活動に始終しているからである。
構造とは何かは、テンセグリティによってはじめて定義された。
その定義した思考言語こそ
観察者の言語構造の破壊、またはその再構築に関わっているのである。
関係について
ただ生きているだけという
無目的な生活は
生命の神秘を遠ざけるという
確実な外部との関係を形成している。
その関係には重さがないから
存在しないと考えているだけである。
配当金
配当金とは
ほとんど何のリスクも負わない資本主義という
新たな巨人による贈与である。
交換したいものが貨幣以外にない社会の
最大の、そして、もっとも凡庸な発明は
配当金である。
幻想生活
エネルギーを節約し
その集中から逃避する生活が
多種多様に編み出されてきた。
働かない未来の生活のために
無目的な生活を送っている。
いまや賃金労働はもっとも簡単な逃避行為である。
比較について
比較から新たな解決策は生まれない。
淀んだ自己満足と競争意識は
他者との比較の歴史である。
もっとも効果的な学習方法は
その自己放棄から始まる。
縁側
真冬の晴れた日の
太陽光だけで暖房は要らない縁側で
シナジェティクスを読む。
シナジェティクスの英知が
情報や知識と如何に異なっているかは
脳の中の<縁側>で理解できる。
<縁側>とは
内部でもなければ外部でもない空間領域なのだ。
集中行為
エネルギーの集中から逃避する労働が
多種多様に形成されてきた。
賃金労働は社会的に合意された
もっとも簡単な反集中行為である。
現実化(realization)
働きながら何か他のことをしなければならないと
思いながら何かを学ぶことはできない。
どんな行為にも集中できないだけである。
何かに集中したときが現実である。
個人的な目的
何かを獲得しようとして形成されるモノは
ほとんど個人的な目的のために蓄えられる
エネルギーと物質である。
その目的が全体のエネルギーと物質の流れを
著しく妨げているとはだれも想像しない。
