単独者

群れから不連続な存在には愛はなく
連続化する群れには恐怖がある。
不連続の連続化に出会うための
自発的精神が担う単独者による探査こそは
シナジェティクスに他ならない。
分断されない一つの全体は
いかなる理想や信念からも
無傷で発見される。

最小単位

古代インドにおける重さと長さの最小単位は<麦>であった。
もっとも身近な主食に成り得たからこそ
この目に見える穀粒が
異なった世界を共通化するための記号に変換された。
穀物よりも成長の早いイモ類が記号化されなかったのは
イモ類が長期保存性に劣るからだった。
とりわけ、移動には不向きであった。
穀物とその栽培方法や保存方法が
重さと長さの永続的な最小単位を作り出したが
その単位はその植物が成長し
種子がより移動した結果である。
統計的な近似値的なその結果から
長さや重さは
それらをどのような方法で測定するか
という<操作>によって定義されている。

欠乏と過剰

エネルギーの欠乏戦略が
格差を生み出し
貧困経済を作り出す。
一方、
過剰なエネルギー戦略が
病を作り出し、
医療経済を作り出す。
平時では
欠乏と過剰は
軍事的な兵器よりも効果的に作用する。
これらの相互作用こそ
グローバリズム(=見えない軍隊)と言っていいだろう。

熱中症(heat disorder)

熱中症は屋内外を問わず
高温や多湿などが原因とされている。
20世紀にはこの病名は存在していなかった。
室温34度でも湿度が30%以下なら
汗はほとんどかかない。扇風機で十分である。
熱中症(heat disorder)は
身体の外部環境への適応障害であるが
真夏日をもたらす偏西風は
本質的に蛇行するようにデザインされている。
北極と南極の回転軸上を
軸トルクで捻れる大気の動的パターンが形成される。
偏西風は波動であり、蛇行によって地球を
より長い距離を循環できるのである。
偏西風の波動とその揺らぎも
バイオスフィアを冷却するために
バイオスフィアが生み出した機能である。
バイオスフィアに熱中症(heat disorder)は存在しない。
自然に無秩序(disorder)は存在しない。

権力テクノロジー

原子力テクノロジーは
原子核を分裂できても
核分裂をほとんど制御できない技術段階にある。
バイオスフィアで廃棄される核廃棄物という現実は
より無秩序化している。
にも関わらず、この無秩序化をさらに拡大できるのは
その科学テクノロジーを
権力テクノロジーが所有してきたからである。
現実(Real)を作り出すのは権力(Royal)だとしても
国家(Nation)という幻想を排除できるのは
想像力(image-nation)なのである。

量子幾何学としてのシナジェティクス

シナジェティクスの量子モジュール群の発見は
素粒子物理学におけるクォークの発見に等しい。
シナジェティクス・モジュールの発見は
基本的な素粒子の発見と同様に
基本的なモジュールの発見だけではなく
異なったモジュール間の融合によって
より単純なシステムを発見してきた。
例えば、クォーク1個の質量が電子の質量の整数倍(=1836倍)
になる理由を科学的に解明できるのは
シナジェティクスの量子モジュール理論だけである。
シナジェティクスは
自然の先験的な秩序を発見する
科学的なテクノロジーである。

廃れた住居空間

外洋を移動する船舶は
波の上の長時間の住居空間である。
大陸間を移動する航空機は
翼の上の短時間の住居空間である。
都市間を移動する自動車は
ホイール(車輪)の上の
さらに短時間の住居空間である。
空間は移動速度によって
より高性能な居住機械に変換されてきたが
30年ローンで購入する21世紀の高価な空間は
まだ大地の上で静止したままだ。
しかも、設計図から通常の1回しか製造されない建築空間は
もっとも危険なプロトタイプの静止した空間である。
すべての設計者は自分が使用する
ノート型パソコンの重量は知っているが
設計者がその全重量を知らない居住機械は
建築空間以外に存在しない。

基準

ほとんどの政治家が
原子炉の固有安全性(自己制御性)に無関心だった。
東電の株主であるがメディアが誘導する
被曝に関するすべての道徳と基準を否定すること以外に
今日を安全に生きる道徳と基準は存在しない。
政治家は法律を作れるが
生きるための道徳と基準は作れない。

続)他人のアイデア

他人のアイデアとの違いを求める行為から
独創性は生まれない。
独創性は自己の無数の経験の秩序化に関わっている。
その結果、どんな他人のアイデアにも
似ていないアイデアが生まれるのである。
<Think different>は
物事を変える行為を外からみた時の
他人の言葉だ。