構造の解析から新たな構造は生まれなかった。
構造は発見されるのみである。
自然の構造は発見よりも前に
観察されたことはない。
外から
若者は用心深くなっている。
国家を見て老後のことを考えているからではない。
われわれにはかなりの選択肢が与えられているが、
自分を外から見るテクノロジーがまだないからだろう。
半減期
ヒロシマのウランの核分裂で生成された
セシウム137の半減期は30年である。
半減期とは、放射性核種あるいは素粒子が半分程度崩壊して
別の核種あるいは素粒子に変わるまでの時間である。
放射性同位元素セシウム137はコバルト60のように強いガンマ線を発する。
体内でカリウムと置き換わる危険な元素である。
半径1.5キロ以内で被爆した母は、奇跡的に生存し、
この半減期を家族の成長ともに過ごした。
兄弟のなかで私は母から一番手紙をもらった。
これから手紙を書こう。
この手紙が病院に着くころ、私は母の傍にいて
最後の手紙を読んで聞かせているだろう。
計画的過去
未来を変えたいとき、人は計画を立てる。
計画は絶えず作り替えられるが、
同時に過去も変容する。
過去の変容こそが現実化される。
教師
いかに自分を教えるかによって、 もっとも学べるのは、
自分のなかに優れた教師がいるからだ。
しかし、彼はだれよりも無学だ。
自由社会
もし貧しい多数の人たちから金利を搾取できなければ、
富める少数の膨大な借金の金利をも決して返済し得ないであろう。
分析
困難は分析せよ。
そして分割せよ。
ついに統合は破壊されたままだ。
束縛
束縛を受けていない電子は
他の粒子との相互作用から生まれた概念である。
物理的な自由は、
すべての強制をにくむ行為からは生まれない。
相補的な機能
圧縮と張力、
この分離と統合はテンセグリティの本質だ。
これはテンセグリティに関するもっとも単純な
メタフィジックスである。
言い換えれば、圧縮材には圧縮力を
張力材には張力のみが作用するとき、
その構造は張力によって完全に統合されていることになる。
さらに、この非鏡像的で相補的な機能が
互いに純粋に分離されないかぎり、
構造はけっして doing with moreを達成できないことになる。
これまで、この分離と統合の概念は
「分割と統治」として間違って置き換えられてきた。
あるいは、
「分析と総合」「微分と積分」と言った認識方法からは
テンセグリティはついに発見されなかった歴史を説明できる。
既製品を使え
「既製品を使え」
とバックミンスター・フラーはいった。
第2次世界大戦後、毎年数十万種の化学物質が合成されてきた。
しかし、宇宙の既製品とは有限な92種の化学元素である。
大気中よりも地下資源の元素の独占を優先したグランチが
もっとも怖れているのは、
宇宙の92種の元素の存在比にしたがった利用と再生である。
