標準化(Normalization)

<標準>とは、
免疫性を持たない社会的な自然状態(=normal)であり
つねに変動する平均である。
自然は失敗を分離,除去するように標準を形成するのではなく
人間が失敗を定義するための<標準>という概念を
利用しているにすぎない。
<自然の標準>は
例えばデフォルトとして自動的に定まった
プランク定数(Planck’s constant)として知られているが
シナジーはおそらく標準を持たない。
静止的な<標準>をつねに解体しながら
動的なシナジーを生成するシステムにふさわしい概念を
シナジー以上にまだ形成できていないからだ。
たとえば、
テンセグリティ構造は、自動的に定まった<標準>とは言えない。
シナジーによる統合作用は
標準化からは予測できないシステムのふるまいにちがいない。

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