カテゴリー別アーカイブ: e・食・住(energy-food-shelter)

デフォルト化するシェルター

人々が求めた住居は、
自分と家族のために<獲得された空間>であり、
絶えず自分と家族と共にある空間ではなかった。

私がデザインするシェルターは、
宇宙と共に機能する環境制御装置である。

水と食料、そしてエネルギーを自律的に生産し制御するための
シェルターを生産する人々にこそ、
最初にこの都市に依存したすべてをデフォルト化するシェルターが必要だ。

21世紀は、すでに難民の時代だ。

自律していくコロニー

流動する圧倒的な難民を受け入れない情況を先導する場合
その国家の民主主義はすでに消失しかけている。

自国の領土を買ったり売ったりしている間に、
その領域内にいるかぎり、
安全で平和に生きられることを保証するという国家は
もはや存在しないのだ。

エネルギーと水と、食料
そしてシェルターを過不足なく自給し、
自律していくだけで
人類は短期間にコロニーを形成できるのだ。
——-火星に行かなくとも。

権力がもっとも怖れているのは
人類の自発的な集団化(コロニー)なのである。

塩素社会

「現在の下水システムに関するすべての基本的なデザインは、
紀元前2,500年頃にインドで発明される。
それ以来、本質的に改良したものはいない。」(RBF)
という概念が都市を支配し形成している。

現代の衛生の概念が、塩素に依存する社会構造を形成し、
都市と農村から微生物を排除しているのである。
日本の塩素の生産量は2兆円であり、
ソーダ工業(つまり、グランチ)の生存にとって
塩と電気(つまり、原子力エネルギー)は必須の原料なのである。
(ソーダ工業の塩の消費は、全消費量780万トンの内、全体の74%、
飲食の生活用として消費された量は全体のわずか2%)

しかし、現代の発酵微生物工学は、ブタなどの家畜の屎尿処理から
無菌の純粋な飲料水が生産できるので、
すでに上下水道を統合できるまでの実用性に達している。
(実際に試飲した私の経験に基づいている。)

塩素社会は、海を構成する基本物質を搾取しながら
微生物と人類の惑星地球上でのモバイル性を阻んでいるのである。
さらに、塩素で固定されたインフラによって人類は課金され続けている。

エコロジーとは、全生命にかかわる構造とパターンに関する動的な科学である。

臍を噛むのか、それとも臍を組むのか

爬虫類、鳥類を含む胚膜類には、
母体から栄養素や酸素、水分の供給を受けていた管の痕跡として
すべて臍(へそ)がある。

植物の種子においても、
水は種子の表面全体から吸われるのではなく,胚の付近の胎座についていた器官(へそ=hilum)から入っていく。

生命を次世代に接続するための惑星地球での包括的なデザインがある。

木材・石材などを相互に接合する場合、
一方の材にあけた穴にはめこむために他方の材の一端につくる
非生命的な突起物も、臍(ほぞ)と呼ばれる。
つまり、へそとほぞは、古代アジアから、同じ<臍>で表されてきた。

モバイル・テンセグリティシェルター(=Off grid floating shelter)にも
臍(ほぞ)が頻繁に使用される。
もっとも経済的な宇宙的な相互結合方法に違いないからだ。

欠乏のための経済学

現在の富裕層は、
大多数に対して、強制か束縛、または矯正を行わないかぎり、
大多数がより加速度的に増加する傾向にあるという前提から
民主的なコミュニティの規範を形成している。

同時に、加速度的に増大する
エネルギーと食料、そして住居の欠乏こそが、
他者の死を制御できるという
経済学(=法律家資本主義 Legally Piggily)に誘導することで
自らへの支持を持続させる。

一つの巣

ほとんどの同時性は通学や出勤によって維持されている。
膨大な石油エネルギーと原子力エネルギーが
その同時性の確保のために浪費させられている。

<一つの巣にすべての卵を生む RBF>危険な習慣性デフォルトを支える、
すなわち、一つの巣の中で適者生存を競う同時的社会観は
知的な成長と自然の経済から脱落する。

学校や職場という同時性で矯正する環境は、
一つの巣の中の国家経済の破綻と共に解体されるだろう。

生命維持装置

カボチャ中でも伯爵の表皮は、特に白い。

その伯爵にはデンプンを糖に変える酵素があって、
低温でゆっくり加熱することによって甘味がはじめて増すというのは正しくない。
その伯爵を高圧の圧力鍋で約8分間、短時間で加熱して蒸した後でさえ甘い。

しかし、そのフィルム状の表皮は、急激に加圧して急激に減圧した時にのみ、
カボチャの分厚い硬い外皮から分離し始める。

その半透明の薄皮フィルムの厚みは、僅か100ミクロンである。
この表皮の厚みは、鶏のゆで卵を剥くときに剥がす卵殻膜の厚みと同じである。

また、トビウオの羽根のフィルム状の薄膜の厚みも100ミクロンである。
人間の表皮細胞の表面の外皮部分の厚さは、さらに薄く10~20ミクロン程度であり、
細胞死を迎えた後やがて剥離するようにプログラムされている。

大気圏内における動植物の外皮の機能は、内部と外部の境界膜の機能には留まらない。
生命維持装置を備えた気密服としての宇宙服以上である。

私のデザインしたモバイル・テンセグリティシェルターの外皮フィルムの厚みも100ミクロンであったが、
都市の住居の生命維持装置の外皮は、まだ30㎝程度である。

素材の厚みで断熱する物理的方法は、時代遅れである。
テンセグリティシェルターの外皮フィルムの耐候性は20年以上である。

鳥インフルエンザ・ウイルス

人間が家畜として飼育し、経済的価値をもたらす動物には
高い確率で彼らにも人間にも致命的な病気が発生する。

人為的な環境がウイルスの遺伝子の変化を加速させ、
高病原性を獲得するシステムがある。

基本的にインフルエンザ・ウイルスは、
構造の経済的価値をもたらす正20面体の5回対称性を維持している。

人為的な環境は、明らかに生物宇宙と相互作用している。
それらは、宇宙エコロジーの一部である。

大多数の人間が、自らの生命維持のためにタンパク質を動物から得るのは、
それほど科学的ではない。

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宇宙エコロジー

個人は、生活費を稼ぎ出さなければ、ホームレス化するように教育され、
国家は、新しい資源とエネルギーを見出さなければ、
消滅する恐怖感から、戦争するように運命づけられている。

エネルギー・食料・シェルターのすべては
個人で獲得可能なノウハウの段階にある。

国家が破綻する前に、われわれは自律的に実践すべき段階にいる。

エネルギー・食料・シェルターの包括的実践ノウハウは
選択可能な宇宙エコロジーの一形態である。

生活水準(=自分以外の環境)

バックミンスター・フラーが、『クリティカル・パス』において
真理を語ることによって、自分と権力構造との関係を危険に晒し、
自分の生存さえも危険に晒す書だったのは
彼が死を意識しはじめた最晩年(1981年)を待って書き記したという事実にある。

宇宙の構造と世界権力構造との違いについて
発見され経験された事実を語られる読者は、遂に宇宙の物質間におけるフラーレーンのような
反権力的構造(=大地から自立し重力から離脱するテンセグリティ構造)としての
真理を受け入れなければならないだろう。
ーーーーーー反・超専門分化として機能する宇宙の「部分からは推測できない全体のシステムの働き」は
まだ到底社会構造には反映されていないという事実と共に。

実際、より多くの学生たちは、より専門分化された学問と職業を追い求めている。
ーーーーその動機がより高い生活水準(=自分以外の環境)ではなく
より高い収入(富による自分だけの環境)を求めるためだとしたら、
そのシステムの致命的な矛盾を生きる
反超専門分化としての包括的な人間形成はなくなるだろう。

自然の構造

建築物は、構造自体に依存して自立するものではない。
基礎は大地に深く連続し、さらに自重を大地に流すことによって
重力に見事に身を任せる。

あらゆる圧縮材をより強くすればより太く重くなり、
そして結果的に高価になるような
構成要素間の相互関係からなるこの疑似構造メカニズムは、
互いに原因と結果を循環する関係に陥っている。

同様に、国家と超国家的企業体による世界権力も権力構造自体で自立するものではない。
大地から奪うエネルギーと食料(メーター管理と流通システムによる)の独占支配によって、
それらに従属している関係を、インフラの税収奪で反転させるメカニズムなのだ。

土地資本主義によって増殖した建築物は、権力構造と反復関数系で繋がっている。
地震や津波、そして急激な寒冷期の到来のような
強大な自然エネルギーによって、人工的で重厚な固定的構造物は緊急時を回避できない。

本質的な自然の構造は、連続する閉じたネットワークによって
柔軟な強度をシナジー的に形成する。

満月の夜のシナジェティクス焚火

月が接近すると引力はより増大する。
そのことで、大気圏内のエコロジーが変わる。
満月の夜は、焚火がいい。

炉と煙突のない焚火は、閉鎖空間ではないと思われている。
だから、焚火から煙を減少させるためには
多くの酸素(または風)が必要だ。
同時に、多くの酸素によって急速に薪は消費される。

薪がより少なく、煙のより少ない焚火、つまり
ロケットストーブのように
吸気を引き込み、未燃焼ガスを二次燃焼させるという方法が
焚火にも応用できる。

つまり、流体が流れる経路に穴をあけると
そこから吸気を形成するというベルヌーイの原理は
焚火を無数の煙突がある一つの閉鎖空間に見立てることが出来る。

焚火に、明確な内部と外部が形成された時、
少ない薪でより長く、煙を減少させる焚火の方法が
より長い燃焼経路にあることが分かったのである。

より長い燃焼経路は、シナジェティクスの最密パッキングとその隙間の概念からやってくる。

この動力学的なシナジェティクス焚火も満月も
ともに互いに張力(=吸気)に変換された効果なのだ。
(この方法には発見と発明が共存する。)

濡れた薪や腐食しかけた倒木ですら燃える
シナジェティクス焚火は、緊急時の基本的な生存技術の一つである。
(ムービーなどで、共有すべきデザインサイエンスの基本技術でもある)

エコロジーの起源

科学で偽装したエコロジーは先験的主観性が決定的に不足している。
エコロジーの起源は、
ダーウィン一派の適者生存説を推進していた動物分類学の権威ヘッケルにより、
生物学の一専門分野として創設されたにすぎない。

直観はつねに先験的主観性を誘導する。
互いに離れていても。

貧困への統制力

政府開発援助(ODA)による貧困救済の贈与形態は
貧困化とテロの一原因であり、
あらゆる生産的で加速度的な富を超国家的企業による搾取によって
その富の格差、そして、
テクノロジーの固定化(主にダム建設などのインフラ整備)と拡散をもたらす。

こうようなIMF体制が得意とする贈与による統治は
みえない軍事力と緩慢な死(人口統制力)を強化している。

食料、エネルギー、シェルターへの
自立した生産力の加速度的な富は
つねに見せかけに終わる。

<クラウドナインズ>

宇宙ステーションが
無管、無線、無柱、無軌道からなるテクノロジーでしか生存できない同じ理由で
地球上の住居をデザインすることは可能だ。

トイレには外部に廃棄する配管がなく、
太陽の放射エネルギーと相互作用する包括的なエネルギー循環器が
すべての物質とエネルギーを制御し、
太陽の放射エネルギーを追尾しながら居住可能なバイオスフィアの大気圏内を浮遊する
最初の非軍事的な大気圏内部の動く宇宙ステーションとして
<クラウドナインズ>が理解されていない場合、
宇宙技術の一般化に関与していない短命で高価な住居を
もっぱら消費しているだけの
時代遅れの不動産に終わるだろう。

惑星地球における目的意識(know why)

e・食・住(energy-food-shelter)の3大生存要素を同時に供給する
モバイルシェルターというアーティファクトの実現には、
高価な材料や熟練した技術、エネルギー、多種多様な道具と作業場が不可欠である。

それに対する解決方法とその確立過程にこそ、
惑星地球におけるデザインサイエンスの目的意識(know why)がある。

生存可能な科学的方法

都市インフラに依存しない生存方法の執拗な欲求と
その方法を万人に共通のものにしようとするイデオロギーとの分裂は
デザインサイエンスには存在しない。

惑星地球以外の他の天体で人類が安全で経済的に生存できる科学的方法は
金融資本主義以上にまだ未完成である。

自律的生産性

現在の構造システムが形成する生活空間の構造的形態的課題は、
国家及びその許認可諸制度からの人間の解放ではなく、
国家とそれに結び付けられた個個人をその空間化の型から解放することだ。

数世紀間、人類に押し付けられてきた生活空間の型を拒否するための
エネルギーと食料の自律的生産性によって
はじめて形成される主体性の新たな形式を促進していくことにちがいない。

自律的生産性は、太陽光と微生物群との共生に深く関与している。

仕事と職業

人類は、発明し、実行し、新しい仕事を考案し、
それらに挑戦することで加速度的な変容を確実に遂げてきたならば、
大多数の人々は、何故、つねに判断し、評価し、
人が羨むほどにすでに決まった職業ばかりを
探しているのだろうか。

仕事と職業が分離できないほど
発明し、実行し、新しい仕事を考案するための
場所と時間を奪われているにちがいない。

そして、生活費を稼ぐためにただ生きているだけである。
———–加速度的な変容の内部にいながら。

生活器(livingry)

エスプレッソマシーンは器具、
ノコギリは道具、
旋盤は機械である。

戦車は武器で
モバイルシェルターは生活器である。

生活器はもっとも不足している
宇宙で効果的に生存するための大気圏内用の宇宙船である。


バックミンスター・フラーは武器(weaponry)に対抗して
生活器(livingry)を造語して対抗した。

生活器(livingry)という日本語訳は
『クリティカル・パス』バックミンスター・フラー著を翻訳するときに
私が造語した言葉の一つである。

二つの現実

貧乏が最終的なバイオスフィアの現実としては存在しないように
金持ちも存在しない。
過剰と欠乏の概念をコントロールする記号テクノロジーが存在するだけである。
より働かない自由は奪われ続けている。

無管、無柱、無線、無軌道のモバイル・シェルターの生産によって
ユーザは二つの現実の悪しき相互作用から脱して
<宇宙エコロジー>を発見するにちがいない。

シェルター、エネルギー、食料、そして水

生き残るためのテクノロジーとしての<自己のテクノロジー>は
ジオデシックスとテンセグリティ、
そしてオクテットトラス、水の完全再生のための複合発酵といったシステムが
相互に統合されるのではなく
巨大建築の形態学やエコロジーの分析対象に組み込まれ、分断されるに従って
それらの相互作用がもたらす重要性と自律性に関して
科学産業テクノロジーから分離され、そして除外されてきた。

しかし、だからこそ、<自己のテクノロジー>は
エネルギー、食料、水、シェルターとの相互作用によって
自律する統合テクノロジーに成り得るのである。

完全なモバイル・テクノロジーを生成する
シェルター、エネルギー、食料、そして水の各構成要素間は
大気圏内部を動く宇宙船としてデザインされる。

地球の裏庭(back door)

限界集落は拡大しながら
耕作が放棄されていく無数の荒地を形成し、
農村共同体自体とさらに農村と都市とをより分け隔てているが、
モバイルシェルターや水の完全再生テクノロジーを含む
4つの無のテクノロジー(無柱、無管、無線、無軌道)は、
生産性を持たないこれらの領域を超えて互いに遊離した個人が再び接近し、
人類が共通に持っている地球の表面に対するこのテクノロジーとその権利を
最小限のコロニー間の相互交流の手段となることを可能にしてくれる。

われわれは、無意味な生業と不可避的な失業を繰り返しながら、
遂に、広大な地球の裏庭(背戸=back door)の内部において
生存技術の目的意識の形成とその技術習得のための生存自体が可能になるのである。

資本主義がつねに、ロボットと荒地を所有するがゆえに。

昼となく夜となく

古い重い構造で人が破壊され
昼となく夜となく未来に怯える時は、しばしばやって来る。

何のためにか。
怯える群れから離脱して
自らその仮想的な記号システムを破壊するために、
その構造を支えた概念の歴史的起源の解体と
その思考方法を教育するシステムの破壊、
そして、まったく異質な、しかし現実的な構造への転換に到るような
構造原理の発見とそれに基づいた認識を
群れから孤立した他者と共有することを意味している。

誰かに生存のための自律システムの開発と生産を
期待し委託する主観的な情況は終わった。

メタフィジックスなき過剰な物質群の相互の結合関係を
すっかり組み替える方法によって
未来からではなく
未知(unknown)を内包するシナジーから
構造とパターンをデザインして
現在を記号的過去からも未来からも客観的に解放するのだ。

空間の配分

暗黙の空間の配分によって
住居デザインを人々に強制する方法は
こどもたちを物理的・空間的に配置させる義務教育を
実施する建築空間において始まり
動作や歩行姿勢・生活作法などの身体に関する
見えない政治的テクノロジーによって
長期的に矯正されていく。
(大多数は、夜空の見えない低すぎる天井の住宅に慣れきっている。)

政治的テクノロジーによって
自律的シェルターの空間デザインが
衰退しきっているのではなく
完全な無管、無柱、無線、無軌道で生存可能な
空間の配分に成功したシェルターを
誰もデザインしたことがないのである。

優先課題

エネルギーと食料、そして住居のテクノロジーを
支配し、独占することが搾取の歴史的手段であり、
いまやそれらが人口を制御する重要な手段と化しているかぎり
彼らは決して安全で耐久性があり、安価な住居をデザインしない。

それらは、彼らの優先課題ではないからだ。

太陽系哺乳類

家を自分で作るための
自己のテクノロジーに
金融工学者と建築家たちは
これからも協力しない。

借金と長時間労働が
未来の失業者の群れを加速させている側の
<知の体系>と<太陽系>は無関係である。

<太陽系>では
風と光が買えないように
哺乳類は家を買わない。

矯正する空間

住宅の空間機能は人間の意識を
矯正する空間になるばかりか
精神病を発現させる可能性が高い。

仮設住宅でその隠れた機能は
短期間に、そして
最大限に現実化する。

本来の空間機能は
物事の在り方に気づき、同時に自己との関わりを向上させる。

自分を住み家を、自分で作り出し
自分で管理し、修理できない哺乳類は
人類だけである。
住み家制作を専門分化し、その所有のみに従事したのは
怠惰に矯正された結果である。

これまでの住宅の空間機能に
エネルギーと食糧、そして水の包括的な再生装置が
まだ組み込まれていないのは、
意識的な進化を自負する哺乳類としては、もっとも不完全で
不健全である。

徐々にではなく、つねに急激に

宇宙の原理の発見によって
産業の次に経済が、経済後の政治によって、
それまでの人々の生活水準に関する種々の制限を
徐々にではなく、つねに急激に突破してきた科学産業史を
政治は無視していることで政治は成立する。

人権や自由は、
エネルギーや食糧と同様に、工業化の諸段階において
徐々に制限されるべきだなどとは
企業にも政府、そしてメディアにも言えないのだ。

消滅する空間と<動く構造>

活断層の上で振動し続け、その亀裂共に
引き裂かれ倒壊する無数の家屋を
この20年間で少なくとも3度も経験しながら

家屋はもはや圧死の脅威のもとで
生活するより他はない空間なのか。

全人口は、不動産ではなく
生命のための新しい<動く構造>を見出さなければ
消滅するように運命づけられていると
考えるべきである。
———-動くバイオスフィアと共鳴するように。

e・食・住(energy-food-shelter)の
生存するための三大要素は
固体的不動産という
非科学的な概念の妄想に幽閉されたままだ。

階層化(hierarchization)について

原子核も、そして宇宙も
階層化(hierarchization)された
構造とパターンを形成する。

宇宙に於ける階層化は
非人格的な統合力によって自己組織されるが、
学校に於ける階層化は、個性化という分断によって組織される。

たとえば、成績順による単純な個性化(classification)などによって
成功した集合体(クラスター)では、
危険に対して義務的な同一性を求め、処罰を受ける能力が形成される。

学校における階層化は、個性化を目指す過程で引き起こされる
集団化(collectivization)の回避にあった。

そして集団化の回避によって、対話能力の著しい劣化が始まる。

集団化の回避は、自然災害に対しても
危険地域からの主体的な移動能力までも劣化し
無常観で対応する人々の傾向は
処罰を受ける能力の延長なのである。

自由からの逃亡生活は、
先験的な<生存テクノロジー>の退化を伴う。

4つの無のテクノロジー

大災害時に破壊された都市のライフラインが修復されるまで
無管(有管から無管に、つまりバイオトイレ・風呂を含む複合発酵による水の完全再生)、
無線(有線から無線に、つまり、太陽光発電や携帯電話など)、
無軌道(軌道輸送から無軌道輸送に)、無柱(体育館などの軽量構造物の避難所)の
<4つの無のテクノロジー>に依存しないかぎり
生命は安全に維持されない。

都市のライフラインは、真の生命維持装置ではないのである。
平時における大企業と国家のための課金装置である。

軍隊の給水車や移動トイレ・風呂、大型テントなどは
まだ戦争機械の一部(=兵站線)でしかない。
公共インフラという社会資本は、
依然、宇宙資本(=宇宙テクノロジー)とは無縁である。

宇宙での移動のためのすべての道具と住居は
無管、無線、無柱、無軌道のテクノロジーを前提にデザインされている。
ライフラインの宇宙工学から
住居を包括的にデザインするのは、デザインサイエンスだけである。

住宅の終焉

住宅の終焉がやって来た。
震度7を複数回受けると
崩壊または、使用できない住宅から構成される都市は
生命の安全と発展を保障しない高価すぎる物質で溢れている。

都市の空間が建築空間によって開かれた場であるとするなら
そして、
構造がもはや望ましいものとして存続できないとしたらなら、
都市は消滅してしまうかもしれない。

自然が望む構造は、角度と振動に満ちている。

都市と農村における
人口のみの分散と集中の政治的経済的手法は
地震によって幾度も陳腐化されているのだ。

移動しながら生存するテクノロジー

移動しながら生存する軍事テクノロジーは
武器製造技術と相補的な兵站学を形成したが
デザインサイエンスでは
生活器製造技術と相補的で自律的な
エネルギーと食料の生産技術に転換される。

大規模災害では
エネルギーと食料の自律的生産技術が
軍隊も含めて完全に枯渇していることが明白になる。

軍隊は外部から常に支援される条件のみで内部を支援する。
移動する自律的内部はけっして形成しない。

地下資源に依存し独占するシステムに
敵対するテクノロジーを形成しやすいからだ。

美しい皺

<構造>という一見単純で身近な言葉の背後に隠れている不完全さを
一つ残らず解放しなくてはならない。
その瞬間的な崩壊によって、人々は圧死してきたのだから。

地震の周波数によって瓦解する脆弱な仕組み以上に
振動を拒む傲慢で虚しい概念によって
維持されたその不完全さは、
構造安定性に対して無数の思考上の断層を形成しているのである。

それに対して、自然の断層は剪断応力が岩盤の強度を上回った場合に
岩盤が割れてエネルギーの分岐点である断層が生じる。

岩盤を割ることによって、地震のエネルギーの一部を解放する断層は
圧縮応力と引張応力のいずれかまたは両方によって形成されるのである。

すべての断層は、バイオスフィアのエネルギー計算によって
動的均衡を形成している。

本来は、バイオスフィアの表皮の美しい皺なのである。

生きて動く老化なき皺なのである。

生活器(シェルター)の無料化

「家の中で過ごすことはできない」
「雨だけしのげればいい」
「屋根があるだけでもありがたいんだ」
地震から3日目を迎え避難者の言葉を
再び聞く側になった。

国家による無意味な数々の経済的独占行為を承認する政治的改革は
大災害から誘引される貧困を根本的に解決できないばかりか
大災害を経験した個人が
受動性の否定をどれほど極限化しても
サバイバルの独自性と自律性は獲得できないかもしれない。
税収奪の手段と化した都市のインフラシステムと絶縁しない限り。

大災害を何度繰り返しても
国家に災害救助に関する
基本的な生活器(シェルター)に関する
テクノロジーの解放はどこにもない。

バイオスフィアと調和する科学的な生活器の無料化への
メタフィジックスは、まだ何処にもない。

沿岸部文明

お金を稼いだ結果、喜びをとても遠くにまで探し求めなければならない。
火星計画は、ひとつの答えだった。

より幸福であるためのモバイルは
重要な遺伝子の複製の結果だが
デザインサイエンスは
大気圏内宇宙へのモバイルで十分である。

80%の人々はまだ沿岸部で
生まれて死んでいる。
沿岸部文明の人生は、まだ静止的で固体的である。

エネルギーと食料の生産技術を奪われたインターネット社会は
閉ざされた行動力の代用品にすぎない。

健康と人口さえも

コンビニとアマゾンは
電気や上下水道のように
すでに社会インフラ化している。

個人を高齢化するまで
都市に定住させるためのテクノロジーは
動的なテクノロジーによって形成されている。

10兆円規模の多国籍企業は
政治経済に影響を与えるだけではなく
健康と人口に関するビッグデータの
解析能力とその未来予測に影響を与えている。

教育が個人の選択に応じて自らを変えることを可能にするように
21世紀のこれらの社会インフラ化は
個人の選択に応じて自らの好みと健康、
そして思考を変えることを可能にする。

しかし、無数のユーザからは、自分の主体性、自分自身との関係を変える
テクノロジーとは無関係であると思われている。

自己エコロジー

構造は大地に自らの自重を流す技法によって
その構造安定性と構造の自立性に関して
定義を失ってしまった。

建築の疑似構造は
大地は不動ではないことで
大地が生成された流体地理学を
けっして受容しなかった。
彼らは津波に対向できるより大きな固体を
<浮かぶ陸地>に建造するだけである。

流体地理学と共存できないゆえに、
同時に、エネルギーと食料の生産技術は
建築の疑似構造によって権力行使の中に組み込まれ、
さらに後には、
医療や教育、美術といった記号システムに統合された。

自己エコロジーは
<真の構造>の発見する自己のテクノロジーと共に始まる。

記憶している森

ひと雪ごとに、春になり
きょうから一雨ごとに、花粉が減る。

森の衰退による農業生産性の低下
(例えば、化学肥料による高コスト化)以上に
医療費の増大に伴う工業生産性の低下なども包括的に研究されていた
とは想像できないほどに
彼らは思考の奴隷化に成功したのだろうか。

花粉症は
敗戦国の生物的奴隷化であるが
惑星地球上での杉の相対的存在度を復元するならば
日本はまだエコロジー的に優位な場所にあるだろう。

地球表層部の化学組成ですら均一ではない理由がある。
岩石圏に集まりやすい元素群や
金属相に集まりやすい元素群の無意識は忘れられている。

杉と言えども
太陽系内物質であり
植林による杉の分布は
太陽系存在度を記憶している森に
従うべきである。

<否定的無>から<自律的無>へと

無管、無線、無柱、無軌道という4つの<否定的無>は
構造の自律性のテクノロジーと
エネルギー・食料の生産性のテクノロジーによって
都市や農村から
分離可能な<自律的無>へと変換される。

すなわち、沿岸部に全人口の80%を閉める
現在の都市文明から
人口のない内陸部の極地へと向かうのである。

あるいは、珊瑚礁の小さな島々を移動し続けるのである。

バイオシェルターによる稲作

他の天体への移住計画や宇宙開発は
つねに圧制や課金の手段、そして隠れた抑圧の道具と化す。

映画「オデッセイ」では
自家栽培したジャガイモで食い繋いでいくシナリオによって
貧弱な農業生産手段でしか
サバイバルできなことを刷り込まれるのだ。

火星で稲作ができなければ
火星での人類のコロニーの発展は期待できない。

水も空気もない火星でこそ
バイオシェルターによる
稲作のシナジー的食料生産性と自律性が証明できるのだ。

排泄物から水を完全に再生する技術は
火星計画を推進するNASAにはまだ期待できない。

プライムデザイナー

労働力が最も不足している場所は
食料(遺伝仕組換えを除く)と
エネルギー(原子力から生産される電気エネルギーを除く)を
生産する産業だけではなく
全人類を養うための
食料とエネルギーとシェルターの生産方法と手段を
同時にデザインする産業である。

食料とエネルギーを相互に関連させて
生産するシステムをデザインする場所へ
才能ある人間を配分するシステムができていないのである。

つまり、包括的なプライムデザイナーの教育とその方法は
もっとも不足している。

それらを、それらに無関心な政治家たちに委任したから。

デザインサイエンス

労働力が最も不足している点在し集中する都市に
難民と潜在的難民を分配することは
権力テクノロジーの役割である。

つねに工業と農業に新しい技術発明と発見をもたらし
生産物の不足(または過剰)と品質を改善するための
生産性のテクノロジーこそが
難民の安価な労働力に依存しない科学的な方法である。

難民を人為的に作り出すコングロマリットから
全人口を生産の循環の中に位置づける方法を予測的に計画したのは
バックミンスター・フラーの1970年から開始された
デザインサイエンスだけである。

いまも信頼できるその戦略構想と実践方法は
『クリティカル・パス 宇宙船地球号のデザインサイエンス革命』
バックミンスター・フラー著 梶川泰司 訳 白揚社 2007
に要約されている。

規範

労働は、より密度を増しながら
より高い生産性を獲得するため
あらゆる革命的な方法を開発せざるをえなくなるが
経済は、効率的な生産性を鍛えるよりも
新しい資源をつねに独占しなければ
消滅する運命にあるのである。
——–もし、軍事力がなければ。

革命が個性化と稀少性からもたらされ
揺るぎなく形成される基本的規範が
終焉する時が来るのである。