『クリティカル・パス』と既製品

地球温暖化の原因は世界権力構造によるエネルギー独占、つまり埋蔵地下資源の独占から生じている。この独占が続く限り、標高差のない沿岸部での環境は今後著しく悪化する。しかし、この複雑で激しい相互作用を乗り越えて行く羅針盤はまだ発見されていないと悲観している人は多い。

ブラジルはエタノール車の先進国である。
エタノールはサトウキビから生成されるバイオマス燃料である。

ブラジル政府は、73年に発生した第一次石油危機に起因する埋蔵資源依存率対策として、
自動車燃料のガソリンからサトウキビ・エタノールへの代替を促進する『国家アルコール計画』*を75年から実施していた。
85年にはブラジル国内を走行する自動車の96%がエタノールを燃料とするようになる。
この基本計画を作成したのはバックミンスター・フラーである。*
彼は、植物という内的代謝とエンジンという内燃機関とをハイブリッド化する場合、ブラジル国内のすべての既製品を使用した。  Y.K

* バックミンスター・フラー自ら書いた当時の大統領に提案した計画書は、『クリティカル・パス』( 1996 白揚社)に記載されている。

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