土地資本主義

ネイティブ・アメリカン部族から大地を奪うために、
彼らの主要な食料だった数千万頭のバイソンと森を
計画的に絶滅させる方策を採用したのは
アメリカの議会である。
バイソンは草食動物である。
衛星から見れば
北アメリカ大陸のカナダの国境線以南の森林は
すっかりはぎ取られている。
偏西風だけが雲を生成していない。
広大な森が雲を生成し水を保存し、
気象全体を制御しているメカニズムを
ネイティブ・アメリカンは
気象学が生まれる前から熟知していた。
バイソンの腐らない頭蓋だけを
すり潰して畑の肥料にしたのは
森を伐採して雨が少なくても耕作できる小麦畑への
唯一の持続的再生利用だった。
土地資本主義に制御された議会の機能とは、
まさに「犬の散歩を犬のしっぽに任せた」結果である。
米北東部がカナダ以上に毎年寒波に狙われるのは
森とバイソンから絶縁したからにちがいない。
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