日別アーカイブ: 2011年4月17日

爆発率7.7%

日本で最初の原子力発電が行われたのは1963年。
その後の40年間、
日本国内でアメリカ製や日本製の52基の原子炉が建造された。
しかし、そのうち4基が爆発、
または炉心溶解したのである。
爆発の確率は実に7.7%だった。
量産されるどんな工業製品
(たとえば航空機、自動車、テレビや冷蔵庫)よりも
危険な事故率である。
通常の工業製品ならば
製造責任でリコールされるが
もし今回の爆発事故で他の48基の原子炉が廃炉にされなければ、
ユーザの責任だ。
なぜなら、
自動車やテレビなどと違って
原子炉は歴史的に
税金で開発され、
建造されてきたからである。
つまり、
われわれは、原子炉のクライアントだったのだ。

エネルギー・ジレンマ

人間は、生命を維持するエネルギーを植物のように
直接太陽光から得ることはできない。
しかし、道具という人工物(trimtab)を介在すれば
直接太陽光をエネルギーに変換できる段階にいる。
太陽系の生命には
開放系バイオスフィアが標準テクノロジーだ。
有限な地下資源ウランに依存した
原子力発電のエネルギー・ジレンマなどは
もはや存在しない。

最大のエネルギー源

原子力エネルギーに依存して
快適なライフスタイルを選択している地球人は
主に北半球の先進産業諸国に属している。
(南半球のブラジルには唯一の原発がある )
地球上の表面を覆う全生物の80%は
人類ではなく、昆虫である。
彼らの地球の最大のエネルギー源は
原子力エネルギーではなく太陽にある。
人類の快適なライフスタイルとは
北半球に属する電力会社の作り出した幻想に近い。
あまりに局所的な
テクノロジーの段階に押しとどめるための
幻想によって
人類の遺伝子情報が破壊される以上の
悲惨さはないだろう。