月別アーカイブ: 2013年10月

<観る>ための言語

林檎の生産数は
それを食べる人よりも多いように
テンセグリティモデルの制作数も
テンセグリティのあるがままを<観る>人よりも多い。
テンセグリティモデルは
たとえ圧縮材をカーボンパイプで制作しようとも
林檎のように自然に属する。
あるがままを<観る>行為こそモデル言語が介在する。
テンセグリティには固有のモデル言語が存在する。

肯定的構造

構造に対するもっとも根底的な否定を通じて
生命にとってもっとも肯定的で自律的な構造が現れる。
それがテンセグリティである。
バックミンスター・フラーが
テンセグリティを発見した1927年
彼は建築家ではなかった。
権力構造に対するもっとも根底的な否定によって。

美的な誤謬

テンセグリティの構造とパターンの発見は
重力を利用したすべての構造の解体の結果であり
構造とパターンに美を求めた結果ではない。
生命が自分の細胞を所有することではないように
テンセグリティ原理を理解するには
美を所有しないことからはじまる。
テンセグリティを理解することは
美しいテンセグリティを複製するよりもはるかに困難である。