朝の運動

動物行動学者コンラート・ ローレンツの朝の運動は
朝食前にお気に入りの仮説をひとつ踏みつぶして捨てることだった。
ならば、次の朝食までに踏みつぶすべき
次のお気に入りを用意できるかどうかが
日課になったはずだ。
それほどの学者だったからこそ
ある仮説の一つが偉大な発見に繋がっただけではなさそうだ。
仮説を踏みつぶす日々の運動なくして
科学的な創造性を獲得できない経験的事実を
誰かから<刷り込み>されていたのだ。
つまり、10才までのデフォルト期限までに。