月別アーカイブ: 2014年2月

自己教育

すべての教育は、自己教育である。
経験とは、個人のみが理解できることに
気づくことにちがいない。
その気づく能力にスイッチを入れるのは
学校教育プログラムの外にある
好奇心である。

分断方法

芸術家が宇宙の秩序を客観的に表現する行為を
科学者に委任し、
科学者が宇宙の秩序を主観的に発見する行為を
芸術家に委任した時から
宇宙さえも理系宇宙と文系宇宙に分断されてきた。
それゆえに、分割して統合するために
動機を排除した
主観的、あるいは客観的
教育プログラムが考案された。

服従

真のテクノロジーは
生活必需品を確保するのに必要な労働量を
劇的に減らすことができる。
しかし、パソコンやインターネットの出現によって
より規模の大きい世界的な経済的混乱が再び起り
より長時間働くようにされ、
そうでなければ、失業者として飢えるままに無関心に曝されている。
戦争に関与した政府の職務に従事するために
あらゆる生産的な仕事から無数の男女が引き抜かれる準備ができているのである。
戦時のための準備とは
経済的混乱を回避するための
平時の組織的なあらゆるタイプの<服従>である。

仕事

人間の幸福と繁栄のために
労働を組織的に減らしていくことは
もっとも孤立した困難な仕事になってきた。
人々はまだ家族の幸福と繁栄のために
労働を組織的に増やそうと考えている。

常温常圧

自然は、反原発でもなく脱原発でもない。
宇宙全体のエネルギーは
増えも減りもしないにもかかわらず
惑星地球は、エネルギーを受け取る場所だ。
エネルギーを放射する必要がない場所として
デザインされた。
閉じた壁のない常温常圧で十分だ。
隔壁のない新しい境界線は、野生化する薔薇の茂みに任せよう。
———–真夏の私の庭なら無数の白カボチャで間に合っている。
受粉したそのめしべは、約40日で放射エネルギーを変換しながら肥大する。
冬期に長期保存できるカボチャの実は
カボチャの種子にとっても私にとっても
常温常圧で限りなく再生するモバイル用バッテリーなのだ。

秩序と主観

科学が秩序を<主観的>に発見した時、
それは純粋科学(pure science)である。
発見されたその秩序が
<客観的>に利用された場合、
応用科学(applied science)と呼ばれる。
シナジェティクスは、純粋科学に、
デザインサイエンスは、応用科学に属する。
<主観的>に発見する行為は
物理的に証明する行為よりも先行するが、
教育過程から秩序を<主観的>に発見する行為を
ほとんど排除してしまったのは
科学をメタフィジックスから切り離したからだ。
そして、科学の発展は開発費に比例すると
<客観的>に考えている。

タンク

戦車(Tank)は、
イギリスが潜水艦を水槽で開発した後に
キャタピラーを装着して地上に出てきた武器である。
毒ガスの中を走行できるように機密性がデザインされていた。
その後、タンク(Tank)は、
アメリカ国防省の総合参謀本部会議(別名 Gold Room)を
意味する古典暗号になった。
冷戦構造下でのシンクタンク(頭脳集団)も
軍事から出てきた機密性を表している。
そして、<タンク>のように動くことが
知的な専門分化の機密性を生むための条件になった。
最近の特定秘密保護法が、実際そのタンク内部で決定されたように。
しかし、同時に<タンク>は、
刑務所(jail)の隠語にもなっている。
この反対称性こそ、機密性からは生成できない
生き延びるためのセンスなのだ。

服従(compliance)

自分よりも強い人に憧れる群れのなかに
自分よりも弱い人の面倒をみる人間がいなくなると
攻撃を受けた側は反撃自体を回避するようになる。
反撃ではなくとも、少なくとも攻撃を回避しないかぎり
群れをより強く維持する機能が衰退していくはずだが
攻撃を受けやすい弱い無数の人間が群れから去らない理由は
群れでいることの利点が攻撃による損失を上回るからに他ならない。
あるいは
群れから離反した強い人間たちが群れを反撃しない場合は
離反することの利点が反撃による損失を上回るからに他ならない。
たとえば、株価はこうして短期間に上昇したのである。
——-必要なモノは何もないにもかかわらず。