ありふれた逃亡よりも

ネットから脱出して旅に出る。
群れから離れて隠れ家で読書する。
仕事に疲れて自然食に還る。
年号が変わるまで天皇制を刷り込まれる時、
辺野古を忘れている限り、
どこへでもありふれた誰もが逃亡だ。
焚火で暗くなる月よりも
裏庭の栗の木に登って
まぎれた春風を受信する。

裏庭の栗の木