木材に防腐剤を塗布すれば、腐蝕に対抗できる。
腐食とは、木材に含まれるセルロースなどを分解する腐朽菌が繁殖する。
防腐剤は、微生物を直接死滅させる殺菌剤や消毒剤ではないが、健康上室内では使用できない。
腐朽菌と共生できるのは、発酵作用を形成する微生物群である。
発酵作用のある環境を生成するのは、微生物ではない。
太陽系の元素の存在比のような、微生物のデフォルトの存在比である。
微生物の存在比を再現すれば、
木材は、防腐剤なしで防腐剤で処理した木材以上の耐腐蝕性を獲得できる。
「コスモグラフィー」カテゴリーアーカイブ
最短距離
不安や恐れは思考を直線的にする傾向を生む。
宇宙で移動する場合の2点間の最短距離は直線を形成しない。
微量元素
火星では水耕栽培だけで生存できない。
生命と微量元素との関連が解明できないかぎり
地球の土壌をパッケージする方が安全で科学的なのである。
太陽系の生存方法は自然農がもっとも経済的になる。
再生的
森が肥料や農薬を必要としないまま移動できるのは
テクノロジーである。
耕すこともしない、肥料も投入しない自然農は、
テクノロジーに対立してはいない。
光と風と水、大地と微生物が
つねに再生的に相互変換するテクノロジーでなかったなら、
自然農は発見されなかっただろう。
自然農は元素変換に関する包括的な科学である。
宇宙の目的
人間が宇宙の原理を発見し利用できるのは、
宇宙に返礼しないことを前提にしている。
それが宇宙の目的だった訳ではない。
たとえ、大地震や火山の爆発を予知できたとしても、
偶然から神秘を奪わないだろう。
科学史
偉大な科学者の自伝を読むと、
発見は非論理的であるばかりか、
偶然を伴わない飛躍的な発見が存在しなかったことが
誠実に書かれている。
科学史のような歴史的必然が後退しはじめる。
科学史は国家的科学の産物である。
もう一つの現実は、「失敗という神秘」から誘導され続けている。
科学史はこの現実から絶縁したままだ。
シンタックス
好奇心から生まれる興味と経験から学習していくと、
やがて知りたかった現実の方から近寄ってくる。
しかし、その現実は知識で想像したよりも矛盾しているだろう。
探し求めたものとは別のシンタックスが存在するからだ。
慣れ親しんだ現実を脅かすほどの事態が引き起こされる予兆がやってくる。
偶然を装ったもう一つの現実は予想を超えて存在する。
偽造
紙幣や暗号通貨は、私費で偽造されるが
公文書は税金で偽造される。
宇宙に記号は存在しない。
宇宙は、偽造できない原理に満ちている。
原理に例外はない。
風と大地、そして微生物
人間が勧めるいい土地ほど、大地には帰らない。
人間が求める土地から微生物は移動する。
地下茎の電子的ネットワークによって。
自然農は自然のテクノロジーを発見した。
風と大地、そして微生物と共に移動するのは
重さのない自然農だけである。
正20面体状KAJIKAWA Band
大理石のモデリング技法と絶縁した
ベクトル平衡体とは異なるトポロジーモデル群は
多稜体のシナジェティクスモデルだ。
正20面体状KAJIKAWA Bandでは、
右回転または左回転で連続したZ型螺旋ループに加えて、
正20面体にねじれが起こる。
これは、二重螺旋体がもつ固有の捩れ数(twisting)と
2本のストラップが頂点での相互結合のために、
互いに捩り合うストレス(linking)が発生し超螺旋体となって現れる。
二重の螺旋(twisting)に加えて、構造全体の捩れが起こる。
この構造体のねじれが内部と外部を形成する超螺旋体となる。
プラトンの正20面体状のKAJIKAWA Bandは、エンドレスな縁によって
内部と外部を形成する最小限の超螺旋構造である。