シナジェティクスを理解して自分の知識にしようとする
段階の好奇心からではなく、
自己からの離脱を試みるシナジェティクス・モデリングは
すでに形態(form)ではない。
操作主義的モデリングに極意などは存在しないが
モデル言語の言語化は一般化できない。
—————自己からの離脱以外に。
「シナジェティクス」カテゴリーアーカイブ
最初の<構造>
自己以外の存在を必要としない
自己充足の極限とその限界から
テンセグリティ構造の自律性が発見されたと見るべきである。
宇宙と自己の相互関係を捉える
ケプラー以後の
独創的なメタフィジックスから生まれた。
自然の構造を科学者が語る時
これほどまでに主体の倫理に
基づかなければならない構造はないだろう。
テンセグリティが観察から発見されなかった
自然の構造であるがゆえに、
テンセグリティの統合性の分析は、
自己の自己への関係によって規定された
最初の<構造>に関する分析である。
分離する抵抗
経済と政治の関係は、それほど基本的ではない。
哲学と政治の関係は、
科学と産業の関係と同じように基本的である。
哲学と科学は、
分離されて教育されてきた。
それは哲学的でも科学的でもない。
つまり、政治的なのだ。
構造デザイン
テンセグリティの構造デザインが
最初は構造を構造自身から引き剥がす
限界構造という概念から始める時、
剥がされて露わになった残余が
建築ビジネス用のリダンダンシーである。
リダンダンシーこそが
つねに構造デザインを
自然の構造であり続けることを妨げるための
国家管理の装置の中に位置づけるものである。
タイムラグ
圧縮材は張力材によって圧縮力を生むと同時に
張力材は圧縮材によって張力材を生む。
テンセグリティにおいては
この相互作用にタイムラグがあるので
構造に振動が生まれる。
あるいは振動が、圧縮力と張力の相互変換を
連続的に生成する。
自己認識のための最初のモデリング
テンセグリティのモデル言語が
自己認識と関わる時、
身体と細胞の構造とパターン
そのような構造とパターンを発見する方法とオペレーション
認識すべき対象として自己に配慮する絶えざる実践
思考形式を変容させるための様々な挑戦がある。
テンセグリティモデルの制作に関する
ミスインフォメーションの排除が
最初の自己認識に関わっている。
あるいは、最初のテンセグリティモデルは
思考形式の変容に関わっている。
昨日のテンセグリティワークショップの参加者へ
テンセグリティモデルは縮小した形態モデルではない。
テンセグリティモデルで起こることは
メタフィジックスの現実(リアリティ)にちがいない。
シナジーを具現化したこのモデルは
未知をあらゆる瞬間に再生している。
未知は自然に含まれ、シナジーは自然を包む。
シナジェティクスのモデル言語は
そのシンタックスとセマンティックスに挑んでいる。
それは夕日に輝く山の端よりも近くて明晰だ。
2015年6月29日
シナジェティクス研究所
梶川泰司
モデルを陳腐化するメタフィジックス
すでに存在するモデルを陳腐化する挑戦は
新たなモデルを制作することのように見える。
実際は、そのモデルを制作する過程で
不可視の原理を発見する行為なのである。
ベルヌーイの定理が
翼の揚力のデザインに適用されたのは
飛行機が発明されてからである。
抵抗する構造システム
自己の自己への関係においてしか
シナジェティクスモデルは発見されないだろう。
自己と環境
宇宙と自己との相互作用を再構成することは
おそらく根本的な課題であり、
デザインサイエンスにも不可欠な緊急課題である。
そして、
自己の自己への関係においてしか
政治的権力に対する永続的な抵抗方法も存在しないだろう。
黎明期モデル
シナジェティクスモデルの再現では、
外面的な形態とそれを構成する素材の選択などに
エネルギーが注がれる。
内面的なメタフィジックスモデルの表現として
エネルギーがほとんど使われない場合は、
その表現とは無縁な数学モデルだと考えているからだ。
シナジェティクスモデルは
原理を再現する過程の観察者によって
観察者の内面を外部化する希有な手段である。
私のスタジオには
30年以上も前に制作したモデル群が
今なお、宇宙を外部化するために待機している。
シナジェティクスモデルには
それぞれの外部化のための黎明期がある。
黎明期に入ったモデルは、つねに単純で野性的である。
それは、観察者の思考言語を変革するモデルの特徴である。
古びたモデルは、突然新しく輝く始める。
