テンセグリティの歴史を書こうとするだけで
この張力に対する異なった種々の現実を考慮に入れなくてはならない。
つまり、それは固体の歴史であり、
国家がそれぞれ違う決定の機構を通して提示する構造の定義やその価値に
どの程度張力が順応してきたかどうかを研究する歴史でもある。
圧縮材と張力材が、構造を形成する構成要素として対比される歴史は
バックミンスター・フラーから始まる。
それ以外は、要塞建築のための張力が存在しない圧倒的な
権力による固体の歴史である。
対比されるまでのそれらの背景には
シナジーの非物質化へのテクノロジーを獲得するための
圧倒的な単独者によるモデル言語の歴史がある。
「シナジェティクス」カテゴリーアーカイブ
自然のデザイン
構造安定性を言葉ではなく、
<構造とパターン>によって表現しようとすることは
簡単ではない。
ほとんどいつも形態(Form)を模倣してしまうからだ。
自然を知るための抽象化において
もっとも困難な闘いは
自然の観察だけからは<構造とパターン>は
発見できないという限界から
モデリングを始めることにある。
自然のデザインの99%が可視的ではないからではなく
テンセグリティはジオデシック数学よりも早く
誕生している事実からも
自然は模倣できないようにデザインされているその場所から、
モデリングを始める時
風が吹きはじめるよりも
早くその瞬間を見分けられるだろう。
再考・自己のテクノロジー
シナジェティクスは
自己との対話から始まる。
それは、自己が含まれる
宇宙に相応しい思考にふける行為である。
自分自身と共に生きるときに
シナジェティクスモデルは生まれる。
————自らの理性がどのように原理に働きかけたかを見るために
それは、これまで存在していなかった
構造とパターンを産業的テクノロジーに変換する方法を伴う。
振動する思考
どんなテンセグリティモデルも
圧縮材を統合することについて
そして、張力材による統合について
つまり、自分が行使できる統合方法を具体的に考える
プロセスに生まれる。
そして、テンセグリティ制作者は
この統合が何を意味するかを
知るために考え、
ついに、自分に相応しい思考によって
思考にふける。
テンセグリティが振動によって
自らを安定させるように。
3Dプリンターでさえ
訓練され矯正された人々が
デジタルCNCなどの限定生産装置に縛り付けられて
生存中ずっと管理される人々の精神に
行使されるもの。
それが権力システムだ。
部分と全体
部分の寄せ集めからは
全体が生まれなかったからこそ
部分にはどんな全体の情報も存在しない。
組み込まれたプログラムによって活動する脳から
生成されないメタフィジックスがある。
たとえば、テンセグリティシステム。
対称的か非対称的かに関わらずそのシステムは
全体からやってきた。
バックミンスター・フラーの最初のジオデシックの特許には
ジオデシック・テンセグリティ構造が含まれている。
彼は未来から過去をデザインしていたので
いまから半世紀前のテクノロジーが
現在にもっとも適応している。
臨床テンセグリティの誕生
テンセグリティは
ポジティヴとネガティブな相互関係を
圧縮材と張力材の非鏡像的で相補的な関係を
物質に変換した瞬間に
無限性を否定する有限性から切り離した。
その時に出現した構造は、
技術的かつ社会的限界を設ける臨界的機能と
起源を発見する機能とを同時に果たす。
不連続な圧縮材からなる球系テンセグリティ構造に
直径の限界は存在しない。
相補性というものに権力構造を超える構造を賦与する
思考の幾何学が誕生したのは
テンセグリティ原理の発見からである。
☆テンセグリティプリセッション 2015-06-04 から引用
思考するテンセグリティモデル
1970年代に私はテンセグリティモデルを
100個以上制作した。
ハイデッカーを毎日読むように。
テンセグリティの完璧な張力的調和を再現する行為は
自己自身の現象学的変化を目指す試練として変化していたのである。
その変化を捉えることは
他者との優れたコミュニケーションを目指しながら
単純化した方法で他者の時間を互いに占有する
対話よりも楽しい方法だと思っている。
1981年に、その種々の制作方法のなかのある方法は
バックミンスター・フラーが
彼が30年前にすでに発見した方法と同じであると助言してくれたが
その他の方法は、同じではなかった。
その方法が21世紀のテンセグリティモデルの
だれでも再現できる新たな調和方法を提供している。
ゴム紐や釣り糸などのヤング率が小さい張力材は
太陽系での張力の研究には時代遅れである。
重力に弾性率もヤング率も存在しないからだ。
相補的な時間
隙間を生成しない空間充填では
たとえば、4面体と相補的な8面体は自動的に生成される。
価値の生産または、その破壊に従事する時の
忙しい時にこそ、有効な時間ができるのは
その時間は相補的な時間である。
無目的で暇な時に、その時間は、
同質な時間しか生成できない。
余暇を楽しむために、労働に従事する時にも
その相補性は生まれない。
鋳型
プロトタイプとは母型であり、鋳型である。
複製されるための。
デザインサイエンスには
批評よりもプロトタイプが必要である。
それらの物質化には
シナジェティクスの探究から始まる。
しかし、バックミンスター・フラーが
誰にも似ていないのは
シナジェティクスの探究方法には
鋳型が存在しないからだ。
