シナジェティクス」カテゴリーアーカイブ

操作主義

オートミールに牛乳をかけるだけでは、
おいしくない。
栄養価は変わらないけど、
無意識にかき混ぜるだろう。
単純なことは、経験から学ぶ。
言語の生成方法は、
画家が絵具の製造方法を知らないように、
数学の教科書には書かれない。
シナジェティクスは、
モデリングによって直観的に理解できる
最初の数学だ。
直観は、
オートミールのようにかき混ぜることによって、
そして、オートミールと違って、
はじめて分離できる。

アイデア

アイデア(Idea )は着想・思想・観念. 理想であるが、
見る(ideo)が語源である。
良いアイデアも悪いアイデアも
錯視(バグ)を生み出す脳の見るという感覚器官の
物の見方に関する偏向にすぎない。
原理はアイデアの集積からは到達できない。
数学的、科学的原理に関する発見は、
自分自身のことは
最後に考える習慣から生まれるのではなく、
自分を超越した存在を受け入れる
受容的メタフィジクスの一部だ。
目は、わずかしか見れない
というメタフィジクスが支えている。

シナジェティクス・モデリング

シナジェティクスは川に似ている。
源流から遠ざかるにつれて、
絶え間なく支流と合流し、
ついに古典幾何学(=堕落した平面幾何学)に合流する。
そして、
メタフィジクスはすっかり蒸発している。
そればかりか、フィジックスでさえ汚染されている。
たとえば、テンセグリティの張力をゴムひもで代用させて、
張力ではなく、斥力を失った工作的体験に甘んじた教育や、
ステンレスワイヤーで耐久性を装って
美的要素を所有するための芸術は、
互いに合流しやすいだろう。
原理を物質化するすべての過程から
モデリングを除外する行為は、源流から遠ざかる。
シナジェティクスは、
原理に対して遡上する思考の幾何学である。

回遊モバイラー

シロナガスクジラはいまでも
どこで繁殖してどう移動しているのかよく分かっていない。
体重200トンもあるが、高速で移動できたので、
ディーゼルエンジンの高速捕鯨船が開発されるまで
人類による捕獲は困難であった。
しかし、体重200トンを支えるために、
1日4トン以上の獲物を補食しなければならない。
この惑星で太陽光エネルギーを直接的に変換するテクノロジーで
最も成功したバイオマス生物に依存することを選択した。
つまり、体長30mのシロナガスクジラは、
南極沖に生息する体長6cm、体重最大2グラムの
オキアミを補食することによって、
全海域に生息し、回遊することができる。
シロナガスクジラは、全海域の往復には
南極大陸がもっとも効果的な中心にあることを経験的に知っていた。
<Think global,Act local>ではなく
<Think global,Act global>でなければ、
彼らはかつての30万頭の群をこの惑星の全海域で維持できなかっただろう。
そして、このような命令形のプロパガンダで生存できるほど、
自然は単純ではなかったはずだ。

非物質的変換

科学がけっして開発しようとしない課題の一つに、
自分を外部からみる方法がある。
この美しい惑星で暮らす孤独は、
もっと気楽に、もっと悠々と生存できる方法を
知るためのよい機会となる。
それが都会や田舎の暮らしよりましだったなら、
自己のテクノロジーを獲得したことになる。

反ブレインストーミング

ブレインストーミングは、
アイデアの枯渇に直面する効果的方法である。
モデリングとは、
陳腐な言語を頭から追い出す作業である。
モデリングのなかにすでに存在する
すばらしいパターンに出会う方法こそ、
シナジェティクス・モデリングである。
この新たなモデリング言語の習得に、
オリジナリティは不要だ。
シナジェティクスは、オリジナリティを否定するのではなく
ついにオリジナリティを超える段階に到達するための
自己規律に費やされるからだ。

メタフィジクス•カメラ

軍事衛星から望遠レンズで撮影される地球全土の高密度な映像は、
球状に連続され続けている。
しかし、人間は自分を外から見ることはできない。
また、外側のすべてを同時に見ることはできない。
言い換えれば、内部からと外部からの2種の720度の視野角は、
人間には非同時的にしか認識できない。
両眼は互いに接近しすぎているばかりか、
網膜が球面の一部にのみ形成されているからだ。
人間は、視野角がとても狭くデザインされている。
その初期設定を超えるための超広角レンズを使用しても、
180度以上の視野角を超えられない。
(個人の記録欲を満たすためのデジカメは、広角レンズが主流である。)
柱のない広大な礼拝堂空間をもつモスクが半球以上に建造されなかったのは、
このデフォルトの視野角にあるだろう。
内部からと外部からの2種の
完全な同時的な720度の球面の視野角を、
人間のデフォルトの視野角でも認識可能な平面に変換できれば、
主観的で客観的なすべての現在を記録することができる。

思考言語 ( thinktionary) 再考

「モデルは、形態ではない。モデルは、観察した瞬間に
包括的思考への優れた思考言語(thinktionary)を生成する。」RBF 1983
知らないことは知ることの不可欠な要素である。
そこに試行錯誤が生まれるが、
われわれは、めったにこの能力を使わない習慣を学んでしまう。
「教育を装った権力システムは、本質的な包括的思考能力を
初歩的で一時的な主題へと故意に分断する。」からだ。
シナジェティクス・モデルは、純粋原理の具現化だけではなく、
その過程に潜む真の思考を導くための装置(Trimtab)でもある。
バックミンスター・フラーの遺作となった
『コズモグラフィー シナジェティクス原論』
バックミンスター・フラー著 梶川泰司訳(白揚社 2007)には、
50種を越えるシナジェティクス・モデルが紹介されている。
これらのモデル言語をマスターすれば、
包括的思考は言葉や映像、そして
教育システム(試験と学問への恐怖症)に依存しないだろう。
『コズモグラフィー』は、シナジェティクスへの入門書だけではなく
最も優れた自己教育のためのメタフィジクスである。
メタフィジクスは、
脳の働きによるブレインではない、
マインドを目覚めさせる。

思考

シナジェティクスで発見したことを
すっかり忘れてしまった時に、
なお残存するノウハウこそ、思考方法だ。
忘れることは、思考するための
操作主義的な純粋化である。

ケチな方法

収入の範囲で暮らすとは、
収入よりも支出を少なくして余裕を残すことではない。
自然はこんなケチな方法を採用しない。
自然のエネルギーは増えも減りもしないにもかかわらず、
惑星地球が生命で溢れているのは、
人間以外、物質的な富を備蓄しないからだ。
地球本体からと他の生命体から元素を
奪いすぎているにもかかわらず財政赤字とは、
グランチの奴隷どもの非科学的な概念である。