フィジカルにしか発明できない。
そして、
メタフィジカルにしか発見できない事態は、
シナジェティクスの諸原理を
物質に変換できる有利な条件である。
あるいは、
最初の詩が書ける環境にちがいない。
「シナジェティクス」カテゴリーアーカイブ
経験
合金はもっともシナジー的な存在だ。
そして、経験もある種の合金だ。
しかし、経験自体に合金の希少性を求めてはいけない。
合金を構成する要素はつねにありふれているから、
われわれにはすべてが与えられている。
概念
宇宙について考える場合、
宇宙から何かを取りだして思考する。
それが概念である。
この定義可能な概念は、
最初の宇宙の機能に関する部分集合となる。
宇宙から機能を取り出せるようにデザインされているが
宇宙そのものを取り出すことはできないのである。
ゆえに、エコロジーに全宇宙は含まれない。
このメタフィジクスでさえ部分集合である。
たとえば、二酸化炭素から取り出せる概念から
バイオスフィアの機能は僅かしか説明できない。
波乗り
理解できる明確なことからは、
波が自分の側を通過するときのような
触知できる相互作用をうける。
だから、その瞬間に波と同期して移動できるのだ。
そして優れたサーファーは
次のもっと大きな波を予測できる。
有限
宇宙は有限だ。
しかし、すべての構成要素の組み合わせは無限だ。
その結果、植物や動物、
そして雲は電気的存在になった。
それらの相互作用も無限である。
神秘の源は有限である。
プライムデザイン
全体システムから始めると、
もはや無限という概念に触れることはないはずだ。
全体システムから始めると
水も空気も、エネルギーも食料も
不足したことはない。
なぜなら、有限だからである。
これは証明可能な宇宙のプライム・デザインだ。
生命維持
生命維持に必要な資源の総量は1960年代から計算可能だった。
アポロ宇宙船では、1人あたり毎日約25リットルと想定されていた。
乗員の飲料水は燃料電池で作られる水により賄われる。
さらに呼吸用の一日分の酸素約840グラムを
人間の排泄物に含まれる水の循環系から供給することは簡単だった。
総量=(水空気の循環装置の質量+1日に消費する食料×滞在日数)×宇宙船乗員数
宇宙船は太陽エネルギーで運行され、
水・酸素に関しては閉じた循環システムを利用した方が経済的に有利であった。
つまり、宇宙船を巨大化すればバイオスフィアになるだろう。
もっとも異なるのは大きくすればするほど
メンテナンスフリーになるテクノロジーだ。
人口増加の危機はフィジクスの不足ではなく
メタフィジクスの不足に過ぎない。
太陽系議定書
京都議定書はいったい誰が作成したのだろうか。
二酸化炭素の売り買いを、
安全で確実な方法の一つにした後のシナリオが、
二酸化炭素を排出しない原子力発電(核融合を含む装置化)の
全面的肯定論だったことからも推論できる。
宇宙で輝いている恒星のエネルギーは核融合によって
すでに十分に供給されている。
光と重力で生存できるようにデザインされた地球生命に
小さな太陽は不要だ。
唯一の放射エネルギー権は、
太陽系には太陽以外に与えられていない。
これはバイオスフィアの提案する揺るぎない太陽系議定書だ。
安全で確実な独自な方法に達するのに46億年も必要としたのだから。
反教師
異なるメタフィジクスを始めたり、
一定の原理を信じるように説き伏せることは望んでいない。
シナジェティクスは原理の存在を人々に啓蒙する立場を必要としない。
瞑想が教師を必要としないように、
光と重力、そして大気圏があれば、どこでも神秘に遭遇できる。
『クリティカル・パス』の予測
『クリティカル・パス』新装版——–宇宙船地球号のデザインサイエンス革命
バックミンスター・フラー著、梶川泰司訳 白揚社 2007
が重版になる。
初版は1998年であるが、昨年の新装版からすぐに重版になることは編集部でも予想できなかったらしい。これまでの10年分の半分が1年で売れたことになる。
著名人の書評に依存した出版マーケッティングのみで今回の現象を分析できないだろう。
その理由は、1981年にすでにバックミンスター・フラーは、現在の人類の危機を科学者や経済学者以上に正しく分析していたばかりか、その解決方法を予測したからではないだろうか。
新装版『クリティカル・パス』の帯にも引用されたフラーのもっとも基本的な視点は、どんな書評よりも短く明晰である。
「宇宙船地球号には、エネルギーの欠乏も危機も存在しない。
人類の無知だけが存在するのである」1981 R.B.F
