月別アーカイブ: 2014年5月

尊敬(respect)

バックミンスター・フラーへの尊敬から始まり
彼の発見と発明への順応によって
新しいものを発見できない場合
しばしば、凡庸な模倣者になっている。
尊敬(respect)とは
語源的に注意深く見る行為である。
注意深くなければ、凡庸さは自己欺瞞と化学反応しやすい。
フラーを尊敬するなら
彼が誰にも似ていないことに注目すべきだ。

自然のデザイン

本当の概念の新しさに遭遇した時
先行事例を参照してその新しさを解釈している間は
あるいは、
自然がデザインした原理から
変換された真の機能の効果を予測できない間は
前例のない概念に潜むその技術(utility)を捉えることができない。
美しさから賛美された過去のデザインを
現在に引きずり出すだけに終わる。

情報の定住化

異なった生活空間に移動することは
脳の記憶力や空間学習能力に関わる。
ナビや携帯の位置情報の代行によって
脳の記憶や空間学習能力の急速な劣化を招いた。
税収奪の手段を超えて
個人情報の収集と管理は
安定した情報の定住化をもたらしている。

自己のテクノロジー(再考)

私は、土日祝日は働きたくないし、
週3日以上は働きたくないし、
1日8時間は嫌だという
最初の戦後世代に属している。
そして日本の工業化にとても寄与してきたと思う。
なぜなら、工業化とは<怠惰を賛歌する>ための
テクノロジーへの移行から始まるからである。
<より少なく働く>ことが
最大の動機になることによって
自己のテクノロジーを獲得するための
プリセッションを生む。

続)自己のテクノロジー

例えば、他者への配慮は
余剰生産性からではなく
<怠惰を賛歌する>自己のテクノロジーから生まれる。
しかし、社会は、より少なく働くための
最大限の効率を実現しているにもかかわらず
より少なく分配するテクノロジーを
優位にするシステム(=法律家資本主義)によって
長く独占されている。
そして、人々は互いに他者の余暇ではなく自己の怠惰に無関心である。
そればかりか、他者の怠惰には攻撃的である。
より少なく分配するテクノロジーは
バイオスフィアにおける
人類の人口分布とエネルギー資源の分布状態に反したまま
いまのところ、株主の配当金に変換されている。

2つの自由

間違いを犯す自由よりも
経済的な自由(liberty)を選んだ時、
間違いを犯す自由(freedom)を失うことに
気づかないにしても
リバティ(liberty)という特権で
国債は買えても
自由(freedom)を用いる方法は買えないことが
理解できない人たちが
住宅を購入することができる。
生命を抵当に入れて
経済的な自由(liberty)を獲得するこの歴史は
まだ1世紀を経過していない。
きっと、他の惑星でも存続できない概念だ。

科学論文

真の発見は第三者の目撃者のいない場に発生する。
科学的発見が、同時的かつ共時的に
他者と共有されることは稀である。
科学論文は、その遊離し孤立したリアリティを再現するために
最後に他者と共有する表現形式である。
科学論文を書くために論文形式から学ぶほど
堕落した教育はない。

交流発生機

満月は周期的にやってくる。
私の場合、満月を見ると何故かいつも笑いがこみあげてくる。
月の裏面の満月を誰も見れないのは
バイオスフィアの海水との相互作用によって
月の自転と公転が地球とシンクロナイズされた結果なのである。
月の特殊な自転と公転の周期は
地球エコロジーには不可欠な重力交流発生機だ。
この奇跡的な重力交流発生機は
明らかに世界の気象だけではなく
動物の感情と植物の夜の光合成をコントロールしている。
動くものは距離を置いて動くものに影響を与える。
————太陽系のように
われわれは、接近し過ぎて互いの斥力を受けている。
プリセッションを信頼して、もっと互いに離れるべきだ。

単純化

複雑に見える出来事は
ある程度単純化できるが、
単純化して生成するためには
モデル言語が不可欠だ。
そのプロセスを単純化することは困難だが
単純に見えるように出来事は確かに再現される。
———–望むがままに