日別アーカイブ: 2011年2月16日

(続)ワサビ

自身が生成する殺菌物質、
この物質こそ、ワサビの周辺に
一般的な植物が生えないようにしている
排他的物質である。
しかし、この物質は自らの成長をも抑制している。
ワサビが大量のきれいな水のある場所に
生育が限定されるのは
この排他的かつ成長抑制物質を水で洗い流して
より大きなワサビを収穫するためである。
根が長く太ったワサビは自然界には稀である。
ところで
私は自然界には稀なワサビだけを
このところ食べ過ぎたようだ。

ワサビ (山葵)

ワサビは水が綺麗でないと栽培できないのではなく
砂地などの透水性が良い土壌であれば
ワサビほど水をきれいにする植物はないのである。
生命力が強いので、栽培は簡単だ。
根の断片を土中に埋めるだけで砂地でなくとも
容易に発芽する。
根の先を下ろし金で摺り下ろされたワサビでさえ
冷蔵庫の中でも何日も鮮度を保っていられるのは
自身が生成する殺菌物質のお陰である。