反偽装

それぞれ経営が異なるホテルが
偶然に食材を誤表示していたなら、
例えば、認識不足からより高価なエビを間違って使用して
実際に損をしていた反偽装のホテルが現れてもよさそうだ。
現実社会の多様な偽装に、このような反対称性が存在しないのは
どんな利益にも彼らはモラルを超越できるほど抜け目ないからだ。
その抜け目なさも
自然淘汰された哺乳類の固有の能力なのだろうか。
それとも、安い食材を判別できない
富裕層指向の欲望が利用されただけなのだろうか。