月別アーカイブ: 2019年9月

誰も責任を取らない社会にテクノロジーは存続しない

テクノロジーには、
テクノロジーの在り方を考えることが含まれている。
原子核を構成する核子を統合する核力の存在と威力を
ヒロシマで証明したが
今後数世紀間もコントロールできない。
誰も責任を取らない社会に
テクノロジーは存続しない。
すべてのテクノロジーは宇宙に属する。

3号機の爆発シーンは日本のメディアから消えた。
海外メディア(BBC)は忘れない。

風速50mの風圧に耐える住宅デザイン

沖縄の屋根は、瓦相互の隙間をすべて漆喰で埋めて
すべての瓦を互いに結合する。
さらに周囲は家の屋根よりは少し低い石垣で覆われている。
これからの気候変動に対応した
少なくとも風速50mの風圧に耐えうる
実用性に富んだ住宅デザインは
沿岸部や豪雪の寒冷地にはなく沖縄にある。

なぜ屋根は台風で吹き飛ばされるのか

沖縄では風速50m級の台風は毎年やって来る。
強風下では家の反対側に渦による陰圧が生じて
瓦や壁の隙間から雨水が吸引され、
家屋内部に進入する。
同時に、建物が風圧を受ける面以外では
風圧力はつねに揚力または負力に変換され、
残りの面に対してすべて直角に作用して
屋根全体が剥離していくから
沖縄の屋根は、漆喰で屋根瓦を相互に結合して
隙間を作らない構造を採用している。

なぜ屋根は吹き飛ばされたのか。

気候変動に対する屋根の弱さ

熊本では耐震設計に対応した新築の住宅が倒壊した。
耐震設計は真の地殻変動にはまだ対応していない。
千葉でも新築の屋根が吹き飛んでいる。
「ブルーシートで覆われた屋根の多さは
台風の強さを表した」のではなく
気候変動に対する屋根の弱さを表したのである。

台風の強さに対する屋根の弱さは
ブルーシートの数で表される。

朝日新聞映像報道部 撮影

手の機能(再考)

コウモリの飛行能力は
手の骨格と手の筋肉と皮膚が進化して生まれた。
揚力を生成する膜面を形成しているからこそ
空中で自在な方向転換ができるばかりか
その大きな手を閉じて(あるいは翼を折り畳んで)
後足だけで逆さにぶら下がることができのである。
彼らは夜間の空中を高速で機敏に移動するために
光学的な視力と後足の筋力を失ったのである。
人間の視覚と小さな手は
「思考する精密機械」として機能している。
シナジェティクス・モデリングにおいても。

より大きな手の骨格と手の筋肉と皮膚から
コウモリの翼はデザインされる

テンセグリティへの直観的理解

テンセグリティモデルを最初に見た時、
神秘から探査して発見した最初の人間のようには感じられない。
すでにテンセグリティが発見された事実によって
原理として認識する科学的思考から始まるからである。
しかし張力材をゴム紐で代用しなかった
2点間距離を不変にする発見者の
もっとも重要な直観的理解は消失している。

SYNERGETICS 4面体状tensegrityと20面体状中心核 RBF 1975

共鳴するテンセグリティ構造の内部体験

ワークショップ参加者は
テンセグリティモデルの制作経験を元に
翌日早朝から北アルプスの裏庭で
直径3.2mの金属テンセグリティを1時間で組立完成。
各参加者は共鳴するテンセグリティ構造の内部での意識変化を体験。
バイオスフィアのもう一つの宇宙体験は名状しがたい。
振動数と角度のシナジェティクスは
生命体と相互作用する。

北アルプスの裏庭で共鳴するテンセグリティ構造の内部を体験する

テンセグリティモデル制作と「手は思考する精密機械」

シナジェティクス研究所主催の第一回公開
「裏庭のテンセグリティワークショップ2019」の参加者21名全員は、
高抗張力の炭素繊維をテンション材にしたモデルキットから
最短の組立時間(45分から90分以内)で完成し、
真の構造の自律性能を体験。

手という先験的な思考する精密機械なくして
テンセグリティ構造は再現されない。

30-Struts Tensegrity Model Kit 2019
デザイン シナジェティクス研究所 特許出願済

裏庭の共鳴テンセグリティ

WEBにあらゆるモノがある幻想から
買わされているモノは、
不安と恐怖からでなければ
ありふれた所有欲からである。

自分だけが快適に生存する欲望は
「必要なモノは何もない」極限から生まれ、
裏庭のテンセグリティが
満月の秋風に共鳴し始める現実は
未知の内部から生まれる。

共鳴テンセグリティ内部から見る満月

より少なく分配するテクノロジー

他者への配慮は余剰生産性からではなく
怠惰を賛歌する自己のテクノロジーから生まれる。
しかし、社会は、より少なく働くための
最大限の効率を実現しているにもかかわらず
より少なく分配するテクノロジーを
優位にするシステム(=法律家資本主義)によって
広く長く独占されている。
そして、人々は互いに他者の余暇ではなく自己の怠惰に無関心である。
そればかりか他者の怠惰には攻撃的である。

鷲を使って不審なドローンを捕獲する方法