テンセグリティの統合力の限界は、
張力材から予測することが出来ない。

テンセグリティの統合力をその張力材が学習するまで
すべての張力材が、より大きな外力に備える「時間と経験」を
待たなければならない。
張力材が不意の急激な外力で破断しない機能を形成するための、
テンセグリティが自らの共鳴によって統合力の限界を
引き上げるシナジーの形成時間が存在する。

その統合力の限界は張力材から予測することが出来ない。
言い換えれば、半球テンセグリティ構造は、
全球テンセグリティ構造と同様に、
張力材が破断しても構造安定性を補償するシステムが
形成されているのである。

半球テンセグリティ構造デザイン シナジェティクス研究所 梶川 泰司