グランチ」カテゴリーアーカイブ

最小移送コスト

「適地適作」
「地産地消」
「身土不二」
にもっとも貢献している化学元素は
セシウムとプルトニウムである。
元素と人間の移送コストを
最小にすることが除染産業であった。
除染産業はスローフードを啓蒙して
利益率を向上できる。

知的な労働力

この自己教育システムによって
より高度な知的教育をスカイプなどの遠隔的システムを利用して
もっとも経済的に実践できる。
グランチは、発展途上国の知的で安価な労働力を吸収するために
工業先進国で広範囲に確立された平均的な学歴を
短時間に陳腐化しているのである。
21世紀の計画的陳腐化の対象は
自動車のようなハードウェアーだけではないだろう。
しかし、この自己教育システムを知的な労働力に変換し
グローバルな奴隷化を加速するために
グランチはパソコンを発展途上国のスラム街に贈与する以外に
ほとんど何も投資していない。
人間の生得的な自己教育システムには
開発も投資も不要だったのである。
この偉大なデフォルトを否定しているのは
先進国のほとんどすべての学校社会である。

健康水準(income level)と貧困線(poverty line)

人類の健康は所得水準(income level)に比例する
という20世紀の統計学がある。
この理論では野生生物の健康を説明できないが
少なくとも生命保険会社はこの統計学を
惑星地球の頂点に立つ哺乳類に適用している。
その哺乳類の過半数は貧困線(poverty line)、
つまり最低限度の生活を維持するのに
必要な所得水準以下で生きている。
(30億人以上は1日2ドル未満で暮らしている。)
所得水準や貧困線は動物行動学には存在しない概念である。
それゆえに、その貧困線(poverty line)以下の人口が
毎年拡大している現象は動物行動学では説明できない。

記号のテクノロジー

世界でもっとも美味しいエビは
広葉樹の森を流れる清流の岩影に生息する川エビたちを
メッシュの細かい網で採取した直後に
丸ごと唐揚げにすると真っ赤になる香しく甘い子エビだ。
自然採取と食物エネルギー摂取の間に偽装は起こりえない。
この淡水に生息する川エビたちに名前は不要だ。
偽装は
騙す側と騙される側との知識の
共通化を前提とした記号の擬態である。
無農薬野菜やサプルメントなどに拡大した食品偽装は
擬態という記号のテクノロジーを利用した
サバイバル方法の一つになっている。
知的産業社会においてこのテクノロジーは
創造性も開発費も不要な利益の直接的な採取方法なのである。

反偽装

それぞれ経営が異なるホテルが
偶然に食材を誤表示していたなら、
例えば、認識不足からより高価なエビを間違って使用して
実際に損をしていた反偽装のホテルが現れてもよさそうだ。
現実社会の多様な偽装に、このような反対称性が存在しないのは
どんな利益にも彼らはモラルを超越できるほど抜け目ないからだ。
その抜け目なさも
自然淘汰された哺乳類の固有の能力なのだろうか。
それとも、安い食材を判別できない
富裕層指向の欲望が利用されただけなのだろうか。

植物のように

太陽光発電システムが送電線から独立した
蓄電型発電所として、とりわけ災害時にも機能しなければ
太陽光を電気エネルギーに変換しただけでは
植物のような自律的で増殖するエコロジーシステムとは言えない。
求愛するカエルの鳴き声は
フクロウの家族にとって
豪華な食事の合図に他ならないように、
太陽光で発電したエネルギーを
電力会社の送電線を通じて売電すればするほど
電力会社にとっては電気料金値上げの根拠になっている。

改革者

政治的・経済的な改革者は
人間の根源的変革に対してではなく
社会システムに対して
もっとも有効な防御機能を果たしているように見える。
彼らはこれまでの思考様式
およびその全過程を否定する行為に対して
巧妙に回避するばかりではなく
むしろ妨害するシステムに従事しているだけである。
彼らの思考言語をことごとく否定できる
唯一の愛(=cosmic integrity)からより遠ざかるのは
その見えない統合力をもっとも怖れているからだ。
——–重力に対するように
距離からはけっして逃れることができないにもかかわらず。

腐葉土(Leaf mold)

台風の記録的な雨量によって
大量の濁流が短時間に都市部の護岸された河川で生まれる。
これらの濁流は海まで最速で運ばれる表土が溶けた液体である。
液体の源流には戦後に大規模に植林された杉森がある。
表土のほとんどはこの針葉樹の葉からは形成されていない。
油分が多い針葉樹の葉は腐植土になりにくいからだ。
大多数はかつての落葉樹や広葉樹の葉から形成された腐葉土である。
腐葉土は微小で多様な土壌動物による生化学的な代謝作用により
分解されて形成された表土なので
岩石が風化作用によって砕かれて細かな粒状となり
地表部に堆積した表土とは区別される。
台風には森林地帯の腐葉土を
洪水によって広範囲に大地に隈無く分配する機能があった。
経済的損失から台風と敵対し
腐葉土を海に廃棄して化学肥料を使用する営農は
生物的ではない。
まして有機的ではない。

より重要な部分

原子炉はより重要な部分を有する構造である。
したがって動的には統合されていない。
もっとも重要な部分が
専門家ごとに異なっている
彼らの社会構造を反映しただけである。
原子炉は、核分裂のための装置であった。
実際、もっとも重要な部分は爆発し、
より分裂したのである。

続)失業家

脱工業化とは
職業の大部分が人類の生存には無関係になることだから
新たな仕事を生み出すには
なくてもよい職業から失業しなければならない。