シェルター(shelter)は、貝殻(shell)と移動体(trum)の合成語を語源としている。
危険や脅威から逃れ、待避する安全な場所を形成するための遮蔽手段を意味している。
シェルターは、体積、重量、コスト、耐久性に関する人類の要求を
一語で表している最重要な用語である。
概念からプロトタイプまで、つねに科学的に注目すべき基本条件でデザインされる。
シェルター(shelter)は、貝殻(shell)と移動体(trum)の合成語を語源としている。
危険や脅威から逃れ、待避する安全な場所を形成するための遮蔽手段を意味している。
シェルターは、体積、重量、コスト、耐久性に関する人類の要求を
一語で表している最重要な用語である。
概念からプロトタイプまで、つねに科学的に注目すべき基本条件でデザインされる。
鳥の飛び方を解明して
飛行機が飛行できたわけではない。
翼を上下や前後に羽ばたかせながら、つねに飛行とホバリングの揚力を
発生させる飛行ロボットの開発は、
人工風洞で多様な風を作り出すことから始まる。
羽ばたく機械は、風がなくとも失速しないために
空気の流れや渦を予測的に感じなくてはならない。
レオナルド・ダ・ビンチの飛行モデルは、形態の模倣から飛行機能の再現に始まったが
空気の流れや渦の模倣からではなかった。
鳥は、他の鳥の翼と交換できないが、
根本から抜けてしまった場合は、部分的に換羽できる。
その間は飛行能力は低下する。
発見によってテクノロジーを蓄積していく人間は、
他の航空機の翼やエンジンとすべて交換できるようにデザインする。
計画的にそのデザインの陳腐化もできる。
膨大な利益確保のためのエネルギー資源の輸送を
閉じた「パイプシステム」や、
局所的な地域ごとの電力ネットワークで独占する国家によって許可される
住宅・都市建築と全面的に対立したバックミンスター・フラーは、
建築家として振る舞うことはなかった。
実際、彼は建築家のライセンスを持たなかった。
1927年、フラーの創始したデザインサイエンスは、反建築的である。
シナジェティクスが幾何学主義を批判したように。
シナジェティクスを学生ではなくこどもに教えることで
どれほどのシナジェティクス原理が発見されたのだろうか。
そして、その原理群がすべて既成品から構成する方法を発見できたなら、
さらにその方法によって、世界中のどんな既成品からも
予測できない全体のシステムの機能が偶然に発見されたなら、
それは新たな合金の発見に等しい。
合金の製造方法は、おそくとも12歳までに習得すべきだろう。
テンセグリティ構造の場合、
張力素材を正しく理解して応用すれば
その構造を構成する圧縮材の重量は、10%以下に
構造全体の強度と剛性は、10倍以上になる。
アルミ製品や銅製品の一部で強度などのデータを改ざんしても
最終製品の構造を正しいデータに基づいて再計算した結果が
製品の安全性に問題がなかったのは、
張力によるリダンダンシー(Redundancy 冗長性)が十分に高かったからだ。
航空機もロケットも金属の張力を構造体の表面で利用しているのである。
したがって、神戸製鋼による金属素材の検査データの改ざん事件では
素材部門と機械部門とが共同して構造解析した結果に基づいて
テストレポートを改ざんしていた可能性がある。
データの改ざんには、明らかにバックミンスター・フラーの
<doing more with lessing>の理論が利用されている。
張力によるリダンダンシーによって
アルミや鉄の材料までより安く製造できていたのである。
ジープは、第二次世界大戦中の1940年に
アメリカ陸軍により開発着手された小型四輪駆動車であった。
戦時にも平時にも使用されるジープは、
どこでも<車載工具ですべての修理が可能である>部品から構成されている。
実際の戦時には、アウトドアは終わる。
豊かだったインドアと安定したインフラが破壊されるからだ。
緊急時に使用される現在のアウトドア用テントは
長期の屋外生活には、耐久性と実用的な居住性、そして経済性からも不向きだ。
部品に互換性があり形態・構造ともにほぼ同一のシェルターデザインを開発すれば
緊急時でも平時でも、耐久性と一定の居住性を備えたジープのように
ユーザが修理可能な実用的なシェルターができるだろう。
そればかりか、シェルターのすべてを市販の部材で構成できれば、
短時間にぼ同一のシェルターがどこでも複製され供給されるだろう。
太陽系で生きる延びるためのドアは、一つで十分だ。
それぞれの内部と外部を繋ぐための。
太陽系でのもっとも経済的で安全な住宅デザインは
火星での住居に採用される。
火星計画の初段階では都市は形成されない。
経済的でもなければ、安全でもないから。
住宅は、無線、無柱、無管、無軌道のモバイルシェルターとして
デザインされる。
そして、火星での水・エネルギー・食料生産方法は
シェルター機能に含まれているだろう。
都市と農村の分離からではなく
コロニーの共同性による相互に統合された水・エネルギー・食料の生産性が
シェルターデザインを決定する。
自動車が遂に運転手がいない自動運転に成功した段階での
住宅の全方向的なテクノロジーの自律性は、
<自然選択>による適者生存ではなく、<宇宙選択>の問題だ。
労働なき富が、
理念なき政治と貢献なき知識を複製し、
神秘なき食料生産が、
微生物なき大地と遺伝子生物学を拡大し、
水と食料と電気を金銭で交換する都市に
人々を幽閉してきた産業社会が
24時間以内に破壊可能なことは
中東戦争などで同時的にテレビ中継されてきた。
都市の水・エネルギー・食料生産の脆弱さから
生まれる不安と怖れをテクノロジーによって軽減しないのは
上下水道のインフラシステムと農村部からの
水・エネルギー・食料の生産方式を
この数千年間換えない方が
<犬のしっぽに散歩を依頼する>習慣を維持できるからだ。
より多くの人々を都市部に定住させる権力構造が
変革可能なテクノロジーを意図的に遅延することによって。
<犬のしっぽに散歩を頼む(R.B.フラー 1962)>非構造よりも、
進化した自由と生活をあらゆるシーンで具現化する
完全に無管、無柱、無線、無軌道な
テンセグリティシェルターをデザインできるシナジェティクスを開始し、
遂にその重量とコスト計算ができるデザインサイエンスを学ぶ環境が
まだその非構造に存在していないのは、
シナジェティクスもデザインサイエンスにも
学校で<学ばない自由>がインストールされているからだ。
<学ばない自由>は、<学ぶ自由>と共に、
包括的な理解(Comprehension)のための相補性を形成する。
陽子と電子のような
非鏡像的でポジティブとネガティブな構造を。
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