月別アーカイブ: 2011年2月

環境

エコロジー的な便宜によって
是認された人間を癒すための環境は
すぐに失われるものである。
たとえば
バイオスフィアは希有な広葉樹林を
森林整備のための補助金で伐採してこしらえた
合目的な人工林を
土石流で破壊したがっている。
とくに
杉林は核攻撃以上に植生を
長期にわたって破壊してきた。
杉は緑の地雷である。
自分を知ることがないかぎり
環境は
環境を必要としない。
「環境とは自分以外のすべて」(R.B.F.)
だから。

ポジティブに、かつネガティブに

ポジティブに生きることを
誰も疑わない。
自然は
ポジティブを望み
ネガティブを避ける
方法を選択しない。
最適な方法は
ポジティブでも
ネガティブからでも
構築可能だ。
これらの共存する相補性によってのみ
原子のように
動的に安定させることができる。

(続)泣く準備

涙のしょっぱさが、血液と似ているのは
血液から血球を除いた液体成分だからとすると、
どこかに濾過機能があるはずである。
そうすると、
保水性と疎水性が涙腺内に共存していることになる。
この涙液膜もムチンから構成されている。
膜結合型ムチンが涙液膜の濾過機能をもっているようだ。

泣く準備

モロヘイヤ
オクラや里芋などが
みんなぬるぬるしているのは
ムチンという粘性物質の保水性のせいだ。
生きるためには保水が必要だ。
その保水機能の再生も必要だ。
驚くことにムチンは
タンパク質分解酵素への耐性も備えている。
泣く理由は泣く人に分かっているが、
泣くためのデザインは
まだよく分かっていない。
しかし、
よく泣く人は
きっとぬるぬるを無意識に
たくさん摂取しているはずだ。
泣いても目が腫れないように。
泣く準備はできている。

(続)同時的世界

鯨は、仲間の死に涙を流す
涙線がない哺乳類であり、
バイオスフィアという球状社会で
共に言語を創り出す海の民を排除するのは
生存のためのタンパク源を求めない
純粋なカニバリズムだ。

同時的世界

脈は手で触らないと分からない時代から
衛星から非接触でも同時的に分かる時代に
人々はどうして通学・通勤しているのだろうか。
同時的だが直接的な
互いの監視や競争が
人々の主要な労働や学習になっている。
数千キロ離れた仲間と
互いにほぼ同時的に会話しながら
非同時的に回遊している鯨たちが
見えない球状ネットワークを
無料で使いこなしているテクノロジーと
人間が競争しないのは
鯨よりも人間を監視し課金するテクノロジーを
最優先しているからだ。
イデオロギーにかかわらず
この数千年間、
それは何も変っていない。
そして
無知からではなく
おそらく嫉妬から
彼らを食べもしないで肝油だけを採取して
油田発見まで灯火用のエネルギー源として
課金したのである。
マッコウクジラからだけで
年間1万頭分以上の油を換金できたのは
もちろん、18世紀以後の大型の帆走捕鯨船の造船技術を
独占した東インド会社である。

戦争の条件

お金がなくなって
絶望する人よりも、
希望がなくなると
絶望する人の方が少ない
システムができてきた。
このシステムでは
人を国に置き換えてもよい。

意図

構造とは、人間のデザインした構造を
排除することである。
自然の意図を知らずに
デザインの意図を
クライアントが所有してきたから
未だに安全でも経済的でもない。